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夏場に車中泊をするなら、エアコンの冷房は欠かせません。でも気になるのが「一晩つけっぱなしにしたら、ガソリンはどれくらい減るのか」ということ。
そこで、当時乗っていたルノー・カングー(2018年式)で、実際にエアコンを一晩つけたまま過ごし、ガソリンの減り方を確かめてみました。
結論:6時間で約7〜8リットル、ガソリン代は約1,300〜1,500円
- エアコンをつけたまま6時間で約7〜8リットル減った(燃料計からの換算)
- 1時間あたり約1.2〜1.3リットル
- ハイオク1リットル181円(2026年10月5日時点の全国平均)で計算すると、一晩で約1,300〜1,500円
- 余裕を見て「一晩でおよそ10リットル」と考えておくと安心
ここからは、実験の条件と結果を写真付きで紹介します。
実験の条件
まずはエアコン使用前のガソリンメーターがこちら。
タンクのおよそ半分のガソリン残量がある状態です。

実験に使った車は、ルノー・カングー(2018年式)です。
ガソリンはハイオクで、満タンで約60リットル入ります。
エアコンの設定は下記の通り。
温度は20度、内気循環で、風向や風量は写真の通り。

6時間後のガソリン残量
この状態で、およそ6時間たったときのガソリン残量がこちらです。

燃料計からの換算で、およそ7〜8リットル減ったことになります。1時間あたりにすると約1.2〜1.3リットルです。
ただ、燃料計の目盛りから読み取った数字なので、多少の誤差はあります。外の気温やエアコンの設定、車の排気量によっても変わるので、計画を立てるときは余裕を見て「一晩(6時間)でおよそ10リットル」と考えておくと安心です。
ちなみに、今回はヘッドライトをはじめとした、その他電力が必要になる装置は利用しておらず、アイドリング状態でしたがバッテリーが上がってしまうことはありませんでした。
ガソリン満タンなら何時間エアコンをつけていられる?
1時間あたり約1.2〜1.3リットルという結果をもとに計算すると、カングー(タンク約60リットル)なら、計算上は満タンで約2日分、半分の量でも約1日分になります。
ただし、これはあくまで計算上の話です。翌日の移動に必要なガソリンも残しておかなければいけないので、車中泊の前には給油を済ませておき、燃料計が半分を切らないうちに補給するくらいの余裕を持っておくのがおすすめです。
エアコンなしのアイドリングと比べるとどれくらい違う?
国土交通省の資料では、乗用車が10分間アイドリングすると約140ccのガソリンを使うとされています。1時間に直すと約0.84リットルです。
今回のエアコンありの結果(1時間あたり約1.2〜1.3リットル)と比べると、エアコンを使うことで、燃料の減り方がおよそ1.5倍になった計算です。条件が同じではないので目安ですが、エアコンの冷房はそれなりに燃料を使う、と考えておくとよさそうです。
カタログ燃費がいい車なら、エアコンの燃料も少ない?
「燃費のいい車なら、停車中のエアコンでもガソリンは減りにくいのでは?」と思うかもしれません。ですが、カタログに載っている燃費(km/L)は走ったときの数字なので、停車中にどれだけガソリンを使うかは、そこからは直接分かりません。
停車中の燃料の減り方に大きく関わるのは、エンジンの大きさ(排気量)やアイドリング中の回転数、そしてエアコンの負荷です。たとえば、軽自動車(660ccターボ)でエアコンをつけて1時間アイドリングしたところ、約0.43リットル減ったという実測例もあります。小さなエンジンほど、停車中の消費は少なくなる傾向があります。
もう一つ違いが出やすいのがハイブリッド車です。ハイブリッド車は、停車中もずっとエンジンが回っているわけではなく、バッテリーが減ったときだけエンジンがかかって充電し、充電が終わるとまた止まります。エンジンが止まっている時間がある分、ガソリン車より燃料の減りは少なくなりやすいと言われています。ただし、エアコンの設定温度が低いほどバッテリーの減りが早くなり、エンジンがかかる回数も増えます。
つまり「カタログ燃費がいい=停車中のエアコンも省エネ」とは限らず、エンジンの大きさと、ハイブリッドかどうかで考えるのが目安になります。
エンジンをかけたまま車中泊するときの注意点
① 冬は雪でマフラーがふさがると危険
雪の日にエンジンをかけたまま過ごすと、マフラー(排気口)が雪でふさがり、排気ガスが車内に入り込んで一酸化炭素中毒になるおそれがあります。寝ている間は気づけないので、雪の降る場所ではエンジンをかけたまま寝ないようにしましょう。
② アイドリングを禁止している地域がある
多くの都道府県では、アイドリングストップを求める条例があります。たとえば東京都では、駐車中のアイドリングが条例で禁止されていて、冷暖房のためのアイドリングも対象です。車中泊をする場所のルールは、事前に確認しておきましょう。
③ 周りへの配慮を忘れずに
道の駅やサービスエリアなど、ほかの人も休んでいる場所では、エンジン音や排気ガスが迷惑になることがあります。ほかの車との距離を取って停めるなど、周りへの配慮も大切です。
④ ライトや電装品はなるべく使わない
今回の実験では、ヘッドライトなど電力を使う装置は使わずにアイドリングしていたので、バッテリーが上がることはありませんでした。スマホの充電などは、車ではなくモバイルバッテリーでまかなうと、車のバッテリーの心配が減ります。
エアコンに頼りすぎない暑さ対策
季節によっては、エアコン自体が要らないこともあります。今乗っているステップワゴンで3月にディズニーへ行って車中泊をしたときは、エアコンなしで朝まで過ごせました。
夏場でも、USB扇風機があれば車内の空気が回って、エアコンの冷気が行き届きやすくなります。モバイルバッテリーと組み合わせれば、車のバッテリーを使わずに扇風機を回せます。
まとめ
- エアコンをつけたままの車中泊では、6時間で約7〜8リットル(1時間あたり約1.2〜1.3リットル)ガソリンが減った
- ハイオクなら一晩で約1,300〜1,500円。余裕を見て「一晩10リットル」と考えておくと安心
- 雪の日のアイドリング、アイドリング禁止の条例、周りへの配慮には注意
- USB扇風機やモバイルバッテリーを組み合わせると、快適さもバッテリーの安心感も上がる
夏の車中泊を計画するときの参考になればうれしいです。
