【経験者談】自宅マンションを1,000万円掛けてスケルトンリフォームするとできること。

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我が家のマンションをスケルトンリフォームした際に掛かった費用は10,450,000円でした。
この記事では、次の点について解説しています。

  • 1,000万円を掛けてスケルトンリフォームすると、どんなことが出来るのか
  • マンションならではの「できないこと」
  • 工事に掛かる期間
  • 建築事務所の選定について

1,000万円を掛けるとこんなリフォームが可能です

まず、スケルトンリフォームとは、住戸内をすべて解体・撤去することで、一から間取りを自由自在に作り直せるリフォームのことです。
スケルトン状態になった様子がこちら↓
壁、天井、床がこのように取り払われ、ちょっと衝撃的とも言える見た目になります。

スケルトンリフォームの様子。壁や天井が取り払われ、スケルトン状態になった様子です。
壁や天井、床が取り払われ、スケルトン状態になった様子です。

ただし、マンションのスケルトンリフォームは一戸建てと違い、その構造上どうしても変更が加えられない箇所も出てきたりするので、予め建築士さんと打ち合わせのうえ検討が必要です。ここについては後ほど解説します。

キッチンのレイアウトが自由自在

こちらが我が家のリフォーム前のキッチンです。
コンロ前に壁があり、そのせいでキッチンエリアが暗い印象でした。

スケルトンリフォーム前のキッチンの様子
リフォーム前のキッチンの様子

少し撮影位置が変わりますが、リフォーム後のキッチンがこちら。
この写真で言うと、右奥に「リフォーム前」のキッチンがありました。

スケルトンリフォーム後のキッチンの様子
スケルトンリフォーム後のキッチンの様子
スケルトンリフォーム後のキッチン内部の様子
リフォーム後のキッチン内部の様子

リフォーム前と後ではキッチンの向きが90度変更されています。
排気のダクトの関係で換気扇の位置は大きく変えずに、その代わりシンクと切り離すことでこのようなレイアウトが可能になっています。
シンクも実は元々の位置から大きく変わってはいませんが、向きが変わるだけでもこんなに印象が変わり、解放感が得られるようになります。

室内窓の設置

リビングの隣に一部屋あるのですが、ここはもともと和室でした。
以前のリフォームにより、この和室を洋室に変更し、リビングとを隔てていた引き戸を撤去してもらっていました。

リフォーム前の部屋の様子

この部屋のリフォーム後の様子がこちら。
アクリルパネルを入れた室内窓を設置。中央は引き戸で開閉が可能になっています。
空間は仕切られながらも、アクリルパネルの効果で圧迫感をあまり感じません。
また、床が一続きになることで空間がより広く見える効果も。

リフォーム後の居間

中央の引き戸を閉めた様子↓

玄関の土間スペースの拡張

リフォーム前の玄関はこのような感じ。
入るとすぐ左にシューズボックスがあり、上がってすぐのところには左右に部屋が一つずつある間取りでした。

リフォーム前の玄関の様子

アングルが違いますが、リフォーム後の様子がこちら。
玄関に一歩入って左を見た様子です。
左側にあった一部屋を無くすことで、土間を大きく設けました。

リフォーム後の玄関の土間スペース
リフォーム後の玄関の土間スペース

土間部分が広くなったことで、出かける際に家族みんなで靴を履いてもじゅうぶんなスペースがあります。また、買い物から帰ってきた際には上がり框に荷物をドサッと置けるので、これまでの狭いスペースとは比べ物にならないほど快適になりました。

パウダールームと造作家具

リフォーム前の写真はありませんが、こちらがリフォーム後のパウダールーム。
左に見える引き出しは、リフォームに合わせて作ってもらった造作家具で、天板部分は作業台も兼ねており、洗濯物をたたんだり、アイロンがけに使用しています。
左上の吊戸棚や正面の洗面台は既製品ですが、扉や引き出しのパネルを造作してもらうことで、デザインが統一された空間になっています。

リフォーム後のパウダールーム(洗面所)
リフォーム後のパウダールーム(洗面所)

モールディングで海外風のテイストに

リフォーム後の廊下

全体的に白を基調とし、各扉はシンプルなモールディングの装飾で統一してもらいました。
巾木(床と壁の境界部分の木材)にもモールディング加工が施されており、海外風のテイストに仕上がる大きな要素となっています。
そして、壁紙を薄いグレーにすることで、扉や巾木の白が引き立つようにもしてあります。
また、間取りの変更により廊下の幅も広がっています。

「できること」のまとめ

上で紹介した事例のように、スケルトンリフォームでは基本的には丸っきり違う「新しい家」に生まれ変わります。
ただ、我が家は結果として部屋のレイアウト自体は、元々の間取りからは大きくは変わっていません。建築士さんにはあくまで生活のしやすさ、導線を考えてもらいながら出来上がった結果です。
マンションという限られた面積の中では、なるべく「使用しない空間」を無くし、合理的なスペースの活用を考えていくことが、結果として「住みやすい家」につながるため、そこがスケルトンリフォームを成功させるカギになります。

マンションならではの「できないこと」

マンションのスケルトンリフォームを進めるにあたって、「できない」こととして次の点が挙げられます。

取り除くことの出来ない段差やスペースがある

リフォーム前から気になっていた天井に見られる段差。
スケルトン状態になった時に確認してみて分かったのですが、排気のためのダクトが通っているスペースがあったり、ケーブル類を通すための場所が確保してあったりと、物理的に取り除くことの出来ない段差があるということが分かりました。

天井以外には、上で紹介している土間の写真に見られますが、土間部分も左側に少し段差があります。この下にも水道や電気類のケーブルが走っており、段差をなくすことは出来ませんでした。
同様の理由で、浴室も洗面所スペースの床とフラットになっておらず、若干上がっています。

また、部屋の間取り図を見た時に「PS」と書かれた箇所があると思います。
これはパイプスペースという意味で、マンション全体の排水管が通っている場所となり、この部分を無くしたり移動させたりということも出来ません。

このように、取り除くことの出来ない段差、スペースが存在することを頭に入れておきましょう。

水回りの大幅な位置移動

トイレや洗面所、お風呂といった水回りは排水の関係上、元々の間取りから大きく位置を変更することは難しいです。

共用部には手を加えられない

例えばベランダ部分は室内のような専有部分でなく、廊下と同じような共用部分という扱い。
そのため、ベランダ部分に手を加えることは出来ません。
また、窓やサッシにも手を加えることが出来ないので注意しましょう。

工事に掛かる期間

我が家のスケルトンリフォームに掛かった工事期間は約2か月。

部屋の一部分のリフォームとは違い、スケルトンリフォームの場合は一時的にその家での生活が出来なくなるということ。そのため引っ越しを伴います。

我が家の場合、幸いなことに実家を利用することが出来ました。
一時的に住む家として割り切って、持って行く荷物は最低限にし、大型の家具や不急の品はトランクルームを借りて預けていました。
荷物のボリュームやトランクルームの場所により引っ越し業者の金額も変わりますし、短期間契約が可能なトランクルーム探しには少し苦労しました。
また、車を所有しているため、短期契約が可能な駐車場探しも大変でした。

このように、スケルトンリフォームに付随して発生する検討事項も多いので、予め心の準備をしておきましょう。

建築事務所の選定について

幸いなことに私たちは、たまたまその建築事務所の施工事例が紹介されている記事を目にする機会があり、そのテイストがまさに自分たちの好みとマッチする内容だったために、依頼するきっかけとなりました。
右も左も分からないまま建築士さんと打ち合わせを進めるにつれ、こちらがやりたいと思っていることを何でも採用する方向に進めるのではなく、きちんとメリット・デメリットの意見をくれたり、また、自分たちが想像もつかなかったようなアイデアを盛り込んでくれたりと、そういったやり取りを通して信頼と安心感が生まれていきました。

是非、リノベーション業者は親身になって相談を受けてくれるところを選んでください。

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