【経験者談】マンションのフルリノベーションに掛かる費用を解説

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この記事では、自宅マンションのフルリノベーションを検討中の方で、いったいどのくらいの費用が掛かるのかが知りたい、という方に向け、自身が実際に体験したフルリノベーションの請求書の内容と、より費用を安くする方法、気を付けるポイントなどを解説しています。

75平米、3LDK、築15年のマンションをフルリノベーションした場合の費用

内装の仕様や採用する設備のグレードなどにより異なってきますが、我が家のフルリノベーションに掛かった金額は次の通りです。


  1. 解体工事…615,000円
  2. 住設工事…2,179,100円
  3. 造作工事…2,370,000円
  4. 建具 別注家具…1,229,000円
  5. 内装工事…468,175円
  6. 雑工事…1,112,560円
  7. 諸経費…900,000円
  8. 追加変更工事…130,000円

小計 9,585,035円
消費税(8%) 766,802円
        -1,837円
合計 10,350,000円


それぞれの内訳をご紹介していきます。

解体工事 615,000円

その名の通り、住宅内をスケルトン状態にするための解体工事にかかる費用です。
内訳は次の通り。

  • 解体撤去工事…270,000円
  • 上記搬出処分費…345,000円

住設工事 2,760,300円

住設とは「住宅設備」の略で、キッチン、バス、トイレ、洗面所、給湯器、エアコンなどの設備を指します。
内訳は次の通り。

キッチン工事

  • システムキッチン リクシル アレスタ 食洗器なし…931,000円
  • 上記搬入施工費及びキャビネット加工費…98,000円
  • 上記用タイル工事…91,000円

システムキッチンはリクシルの「アレスタ」を採用。
システムキッチンをコの字にレイアウトしてもらうよう、キャビネットに加工をしてもらいました。
また、キッチンの壁一面に、いわゆる「サブウェイタイル」を貼ってもらったため、その施工費も発生しています。

浴室工事

  • システムバス リクシル リノビオ1216…494,900円
  • 上記搬入施工費…68,200円

リノビオの後ろに書かれた数字「1216」はユニットバスのサイズを表しています。この場合だと120cm×160cmということ。
グレードはもちろん、このサイズによっても金額は異なってきます。

洗面所工事

  • 洗面化粧台 L.C. W1200 扉ホワイト…231,000円
  • 収納別注家具 天板 吊戸等 扉ホワイト…120,000円
  • 上記搬入施工費…30,000円
  • 扉交換…115,000円

パウダールームのテイスト統一のため、洗面化粧台および吊り戸棚の扉を標準のものから別のデザインのものへ交換してもらいました。「扉交換」の費用はそのために発生しています。

トイレ工事

  • リクシル リフォレI型…181,200円
  • 編入施工費…25,000円
  • 防止パン工事 水栓共 材工共…25,000円
  • ガス工事…100,000円
  • 給排水工事…250,000円

費用を抑えるため、もともと使っていたウォシュレットを使い回そうかと考えていましたが、他の箇所がキレイに生まれ変わっていくのに、便座だけ前のままというのも段々とイヤになってきて、最終的には新調することにしました。笑

造作工事 2,370,000円

大工工事

  • 玄関廊下…370,000円
  • 子供部屋…275,000円
  • 寝室…250,000円
  • LDK…580,000円
  • 洗面脱衣場・トイレ…230,000円

フローリング工事

  • ダイケン ハピアオトユカL45銘木柄 床暖対応(59平米)…590,000円(単価10,000円)
  • 上記用無垢輸入巾木(白仕上げ)(50メートル)…75,000円(単価1,500円)

我が家のフルリノベーションにおいて最も象徴的なパーツとなっているのが、この白の巾木。モールディング加工が施されているもので、輸入建材でした。

建具 別注家具 1,229,000円

木製建具

  • FIX建具+アクリル 2台引分戸…195,000円
  • 寝室 引き戸…39,000円
  • 廊下収納 引違戸 幅広 2枚…90,000円
  • 洗面 引戸…39,000円
  • トイレ開戸…39,000円
  • 子供部屋 開戸…39,000円
  • 玄関収納 折戸 輸入ルーバー改造…110,000円
  • 押入 折戸 輸入ルーバー改造…110,000円

寝室上部にアクリル窓…10,000円
上記枠材及び金物…385,000円
上記搬入施工費…100,000円

ワークスペース
上記搬入施工費…55,000円
ワークスペース・ストックスペース内可変棚及び金物
上記搬入施工費…18,000円

室内窓の造作や、一部の収納に輸入建材のルーバー扉を採用したことで費用が高くなっています。。

内装工事 468,175円

クロス工事

  • 玄関廊下…64メートル 80,000円(単価1,250円)
  • 子供部屋…45メートル 56,250円(単価1,250円)
  • LDK…157メートル 196,250円(単価1,250円)
  • 洗面脱衣所・トイレ…49.5メートル 61,875円(単価1,250円)

クッションフロア工事

  • 洗面・トイレ…58,000円

廃材処分費…15,800円

雑工事 1,112,560円

  • 電気工事 配線工事 分電盤再利用 ダウンライト5台込み…345,000円
  • 塗装工事…270,000円
  • フロアタイル工事 玄関土間…50,000円
  • 床暖房工事 ガス式カワック新調 給湯器は別途…392,560円
    概算見積もり。解体時に施工範囲最終決定とする。
  • 簡易清掃…55,000円

フルリノベーションを実施するタイミングで、狙ったかのように給湯器が壊れたため新調する羽目に。
建築事務所に手配をお願いするよりも自分たちで用意した方が安いと言われたので、ネットで販売と取り付けを行っている業者を探しました。
上記の金額には含めていませんが、給湯器まわりで掛かった費用は下記の通りです。

給湯器 ノーリツ24号…250,000円
リモコンRCJ112…29,700円
副資材…14,220円
交換取り付け…30,000円

諸経費 900,000円

内訳はありませんでした。

追加変更工事 130,000円

  • コンセント シリーズ変更差額…65,000円
  • ワークスペース吊戸…65,000円

全ての要素が一旦決まったあとでも、工事を進める中で「やっぱりここはこうが良い」ということが出てくると思います。
タイミングが問題無ければ、あとからでも要素の変更は可能です。

■合計 10,350,000円


以上、要素ごとに詳細に紹介したので、何にいくらくらい掛かったのかが何となくでもお分かりいただけたかと思います。

施工会社によって異なると思いますが、我が家の場合はまず前金として今回の工事費の半分を支払い、リノベーション完了後の引き渡し時に残りの半分を支払うということになっていました。

工事を進めるうちに、当初の予定から変更を掛けていくことも出てくると思いますが、変更が発生した箇所については、残りの半分の金額の部分で調整することになります。

依頼したのは近隣エリアにあった建築事務所。
この建築事務所の過去の施工事例が自分たちの好きなテイストだったため依頼したのですが、どちらかといえば「こだわり」の内容になっている箇所があるため、少し高めの費用になっていると思います。

システムキッチン、洗面化粧台、トイレなどの設備のグレード自体はミドルレンジのものを選んだのでその点では費用を抑えられていますが、内装全体の雰囲気に関わる建具や別注家具のところで費用が上がった結果となっています。

どこまでこだわるかによって費用が大きく変わりますので、「落としどころ」、「妥協点」を持つことも必要になってきます。

フルリノベーションの費用を安くする方法

こだわりをキープしながらも、費用を安くするためのポイントというのがいくつかありますので、順に紹介します。

設備のメーカーにはこだわらない

どうしても譲れない「このメーカーのこのシステムキッチンが良い!」と言うことが無ければ、設備のメーカー選びは柔軟にいきましょう。
メーカーに加え、各設備のグレードについても必要なものが揃っているラインはどこか、ということを見極めれば、無駄に高いグレードを選ぶ必要がなくなると思います。

メーカーの掛け率を知る

フルリノベーションを依頼する会社によって、メーカーとのつながりの強さが様々です。
国内の大手メーカーであれば、一定の割引率のもとでつながっていると考えられます。
私たちが依頼した建築事務所は、リクシルの製品であればカタログ価格から40~50%OFFになりました。
このように、各メーカーの掛け率があることを知っていれば、カタログに掲載された価格(定価)をそのまま支払うわけではない、と心構えが出来ますね。
というか、そもそも定価って何なんでしょうね…。

施主支給にする

言葉の通りですが、自分たちで準備する、ということです。

我々の例で言うと、上にも書いたように給湯器の件などが挙げられます。
建築事務所側にすべてを準備してもらうのではなく、自分たちでも手配することで費用を浮かせられるケースがあります。

部品レベルの細々としたものでもそうです。
そもそも提携先のメーカーのカタログを見ても気に入るものが載っていなければ、自分で探すしかありません。
これは価格との兼ね合いも大きくなってきますが、我が家の場合だと、収納の引き出しの取っ手やトイレットペーパーホルダー、タオルハンガーなどは自分たちでネットで購入し、施主支給としました。

住宅ローン減税制度を利用

リノベーションの内容によっては減税制度を利用して、結果的に費用を抑えられるという可能性もあります。
減税のためにリノベーション内容を変更するというのは少し違うかもしれませんが、結果として減税対象となる内容なのであれば使わない手はないですね。

投資型減税

下記のような一定の条件を満たすリフォームが対象となる減税制度。
・耐震
・バリアフリー
・省エネ
・同居対応
・長期優良住宅化(耐久性向上)
「耐震」と「バリアフリー」など、複数の条件を満たす場合は、この制度の併用も可能。
その一方で「耐震」と「長期優良住宅化」は併用できないなどのケースもあり。
また、「耐震」のリフォームを行った際は、下記に紹介するローン型減税または住宅ローン控除との併用も可能。

ローン型減税

返済期間5年以上のリフォームローンを借りて行う、リフォームに対し、「バリアフリー」「省エネ」「同居対応」「長期優良住宅化」の、一定要件を満たすものが対象。こちらも要件の組み合わせによっては併用も可能。

住宅ローン減税(住宅ローン控除)

返済期間が10年以上となるリフォームローン等を借りて行うリフォームが対象。
また、「リフォーム後の専有面積が50平米以上」や「リフォームの工事費が、補助金を除いて100万円を超えていること」などの条件あり。

詳細は国土交通省 「すまい給付金」ページをご覧ください。
http://sumai-kyufu.jp/outline/ju_loan/investment.html

まとめ

いかがだったでしょうか。一番初めのパートでは、我が家のフルリノベーションの掛かった費用をその内訳とともにご紹介することで、少しリアルなイメージが出来たのではないでしょうか。
まずは理想の間取りや内装でイメージしてみて、実際の費用を算出してもらった際に「これは高すぎる!」となる場合には、設備のグレードを落としたり、この上に書いたような「費用を抑えるテクニック」を利用して、少しでも満足のいくフルリノベーションに近づけてください。

当ブログのトップページでは、我が家のフルリノベーションの様子を時系列に沿った目次を用意しています。よろしければご覧ください。

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