DIY

下地探しを使用してマンションの壁にカーテンレールを取り付ける

マンションのフルリノベーションの際に、おまかせで取り付けてもらったカーテンレールがずっと気に入っていませんでした。

このたび、イケアで程良いカーテンレールとカーテンが見つかったので、自分で取り付けてみたいと思います。

ビスを打つべき場所は決まっている

壁にビス打ちをして何かを設置したい場合、自分の感覚だけで場所を決めてしまうと、思わぬトラブルにつながります。

マンションの壁の内側は下図で示す通り、等間隔で間柱(まばしら)と呼ばれる木の柱が設置されており、それを石膏ボードで覆い、壁紙が貼られています。

出典:suumo

石膏ボード自体は意外ともろいため、ビスを打っても緩んできたり、抜けてしまったりするんです。

そのため、壁にビスを打つ場合は、石膏ボードの裏側に隠れている木の柱を狙って打たないといけません。

壁の裏に隠れた木の柱を探す方法

では、見えない壁の裏に隠れている木の柱なんて、どうやって探すのでしょうか。

実は「下地チェッカー」なるものが安価で市販されているため、自分で簡単にチェックが出来るんです。

私が使用したのが下記の2アイテム。

シンワ測定株式会社から発売されている「下地センサー Home」(写真右)と「下地探し どこ太 Basic 35mmマグネット付き」(写真左)です。

「下地センサー Home」と「下地探し どこ太 Basic 35mmマグネット付き」

簡単に言うと「下地センサー Home」の方は壁裏の様子をセンサーで計測し、柱の位置を音と光で知らせてくれるもの。
「下地探し どこ太」の方は硬くて細い針を壁に突き刺して、物理的に壁の奥にある柱の有無を調べるというものです。

基本的には、どちらか一方があれば柱の位置は分かりますが、それぞれの商品で一長一短があることが分かります。

「下地センサー Home」は商品名の通りセンサーで調べるため、壁へのダメージはありませんが、時に動きが怪しい時があり、ミリ単位での計測は苦手な印象です。

一方で「下地探し どこ太」の方は針を刺して物理的に調べるため、壁に小さな穴が空いてしまいますが、針の刺さり具合で確実に柱の有無を判断することができます。

そのため、「下地センサー Home」で大まかな位置を測り、その範囲の中で実際にビスを打とうとする場所に対して「下地探し どこ太」で確実な場所を確定する、という二段構えが良いかと思います。

それぞれの使い方を見てみましょう。

下地センサー Home

付属の電池をセットして使います。
使用する電池は9Vアルカリ乾電池。あのゴツくて四角い電池です。

本体側面に黄色のボタンがあるので、壁に本体を押し当てた後、このボタンを押して使い始めます。

「下地センサー Home」側面のボタン

側面のボタンを押すと、本体が光ります。
ボタンを押しっぱなしにしたまま、本体をゆっくりスライドさせます。

「下地センサー Home」の使い方

壁の奥に柱がある場所に来るとブザーが鳴り、本体が赤く光ります。

「下地センサー Home」が間柱に反応した様子

画像では少し分かりにくいですが、本体上部から矢印の形のライトが照射されており、壁紙に矢印のマークが浮き上がるようになっています。
鉛筆などを使いここに薄く印を付けます。

柱の片側の端の位置が分かった状態なので、今度は先程とは反対側からセンサーをスライドさせ、柱のもう一方の端の位置を調べます。

これで二箇所に印がついた状態になるので、この印と印の間に柱がある、ということになります。

下地探し どこ太

「下地センサー Home」で柱のおおよその位置がわかったので、次に「下地探しどこ太」を使用して、確実に柱のある位置を特定します。

「下地探し どこ太」はこんな商品。
壁に垂直に押し当てて、ぐいっと押し込みます。

「下地探し どこ太」の使い方

壁に押しつけることで、針がこのように飛び出す仕組みになっています。
この針は消耗品のため、交換用も売っているみたいですね。

「下地探し どこ太」から針が出た様子

この商品では単純に針が奥までサクッと入るか、何かに当たって途中で止まるか、と言う点で判断します。石膏ボードだと簡単にサクサク刺さりますが、奥に木の柱がある箇所では、針が少し入ったところでぐっと止まるようなイメージです。

ちなみに石膏ボードの裏にある柱は木製ばかりとは限りません。
金属製の柱などが設置されている場合には、「下地探し どこ太」の先端に仕込まれている強力なマグネットが反応するようになっています。

下地の位置を確認しカーテンレールの取り付けに成功

上記の方法で壁の裏側に隠された木の柱の位置を特定し、無事にカーテンレールのビス打ちを終え、取り付けも完了することが出来ました。

壁にカーテンレールが取り付けられた様子

下地探しはとりあえず持っておくと何かと便利ですね。
特にセルフリノベーションやDIYがお好きな方にはおすすめのアイテムです。

上記2品のセットも売られていました。

ワークマンプラスの真空ハイブリッドコンテナをステッカーでカスタム

ワークマンプラスにアウトドアウェアを見に行くと、店頭に『真空ハイブリッドコンテナ』(ブラック)の在庫があったので即買いしました。

その保温・保冷力の高さからネットでも話題になっていたため気になっていました。
詳細なスペックはメーカーホームページをご覧ください。

側面には使い方が書かれています。
ハンドル部分がロック機構も兼ねているため、ロック解除側にハンドルを倒してフタを外す仕組みになっています。

時間の経過と共に内容の温度がどの程度変化するのかがグラフで書かれています。

本体は円柱状のシンプルなコンテナです。

底面にはクッション性のあるウレタンのパッドが。

ハンドルの付け根部分には「OPEN ←→ CLOSE」の文字が書かれてあるので分かりやすいです。

ハンドルとフタにRもしくはLの文字が書かれているので、ロックする際にはそれぞれの文字が一致する向きにフタを置きます。

中はアルミっぽい素材で覆われています。

ボディ部分にステッカーを貼ってカスタムしようと思います。

下準備として「脱脂」を行います。

使うのは『シリコンオフ』というスプレー。

テーブルの上で作業をしているので、直接スプレーすると垂れて困ります。

そのためティッシュなどにスプレーし、拭きあげる形で作業を行います。

貼るのはこちらのノースフェイスのロゴステッカー。

天地のど真ん中に貼るよりも、やや下に貼る方がバランスが良いと思います。

本体には7箇所のフシがあるので、上から4つ目、5つ目のフシにまたがるように貼ります。

台紙から透明シートごと剥がし、本体に貼り付けます。

指で押さえながらしっかりと密着させ…

透明シートをゆっくりと剥がします。

ジャン!

無事に貼ることが出来ました!

良い感じです!

次回は実際の使用感について紹介したいと思います。

カングーのセンターコンソールを取り外してフラットテーブルを設置

カングーの運転席と助手席の間にあるセンターコンソール。

カングーのセンターコンソール

肘置きとして活躍はしているのですが、収納としては妙な深さがあり使いづらさを感じていました。

この際、センターコンソールを取り外してしまって、フラットなテーブルに切り替えようと思います。

センターコンソール両サイドにあるトルクスネジを外す

二列目シート側からセンターコンソールの下部を見てみると、トルクスネジで留められていることが分かります。(水色丸部分)

助手席側の側面にもこのネジがあるので外します。
この際、シートを一番前までスライドさせておかないとドライバーで作業が出来ません。

両サイドのネジを外し終えたのちに、センターコンソール自体を二列目シート側に引くと取り外せます。

意外と重量感があるので、取り外すときは気を付けてください。

トルクスネジのネジ台を外す

センターコンソールを外した直後の様子はこんな感じ。

トルクスネジが止まっていた部分のパーツ(ネジ台)も取り外しが出来ます。

下記の水色の丸の位置にあるボルトを回すことで取り外せます。

ボルトまで少し深さがあるので、少し長めのソケットレンチを準備しましょう。

ネジ台を外し終えた状態がこちら↓

天板を設置

あらかじめサイズを測ってカットし、オイルステインで加工しておいた天板+脚を設置。

二列目から見るとまだこのような状態。
センターコンソールの台の中身が丸見えなので、板を張って目隠しをし、天板の上にさらに棚を増設し、ドリンクホルダーなどを設置する予定です。

単純なテーブルとして使う分には問題無さそうなので、一旦は今のままでも使えそうです。

助手席を倒したレイアウトの際にも活躍してくれることを期待。

改良時にまたレポートします。

【DIY】イワタニのカセットコンロ(達人スリム)を好みのカラーに塗装する方法

自宅での焼肉やたこ焼きをはじめ、キャンプの際にも活躍しているイワタニのカセットコンロ 達人スリム。

自宅で使用する際には何の問題も無いものの、キャンプに持って行くときには、「このオレンジのカラーがちょっとなぁ」と思うようになっていました。

そこで、自身で好みのカラー(今回はマットブラック)に塗装することにしました。

準備するもの

今回準備したのは下記の商品。
写真左から

  • マスキングシート
  • 水性カラースプレー(マットブラック)
  • シリコンオフ
  • プラサフ
  • シール剥がし
  • サンドペーパー(耐水)

また、このほかにも一般的なマスキングテープも使用しました。

それぞれの役割は次の通りです。

マスキングシート(マスカー)

ナイロンシートの一片がテープ状になっているもの。
コンロの内側にスプレーがかからないようにマスキングするために使用します。

水性カラースプレー(マットブラック)

とりあえず無難な黒です。
テカりが出るのがイヤだったので「つやなし」を選びました。

シリコンオフ

塗装前の対象面から油分を除去する「脱脂作業」に使用します。

プラサフ

塗装の下塗り剤。
サビ止め効果と、上に塗る塗料の密着性を高めるために使用します。

シール剥がし

本体に貼られたシールを剥がすために使用します。
シールを残したまま上から塗装をすると、シールの段差がくっきりと出てしまうので、剥がしておいた方がキレイに仕上がります。

サンドペーパー

塗料の密着性を高めるために、塗装面に若干のざらつきを作るのに使用します。

ガスボンベ部分のカバー(容器カバー)を外す

下記の水色の丸にあるネジを外すことで、ガスボンベ部分のカバー(容器カバー)を外すことが出来ます。

少なくともここのパーツは外して個別で塗装した方がきれいに仕上がるので、実施しましょう。

また、今回の塗装作業では、仕上がりの際に最も目立つ箇所であるこの容器カバーと、本体部分とを分けて作業を行います。

ステッカーを剥がして塗装面の足付け作業

ステッカー剥がしを使用し、容器カバーをはじめ、本体に貼られているステッカーをすべて剥がします。(シールはあらかじめドライヤーで温めると取りやすくなります。)

その後、サンドペーパー(耐水)の600番を容器カバー全体に掛けます。
水を入れたバケツを準備し、サンドペーパーを水で濡らしながら作業を行います。

これから塗装を行う表面を少し荒らしてやることで、塗装の密着性が上がります。

脱脂作業

シリコンオフという商品を使用して「脱脂作業」を行います。

このスプレーを全体に掛けてきれいな布で拭き取ることで、表面にあった油分を除去することが出来ます。

本体側は直接スプレーをしにくいので、布の方にスプレーをして、拭いていく形になります。

マスキング作業

容器カバーは全体に塗装をして問題ありませんが、本体側は塗料がかかるとマズイので、マスキングを行います。

本体側には様々な箇所に穴があり、あとの塗装作業でここから塗料が侵入しないように、マスキングテープであらかじめふさいでおきます。(ちなみに、本体側は対象面も広く多いため、足付け作業は実施していません。)

その後、内部全体を覆うようにマスキングシートでマスキングします。

プラサフ(下塗り)を塗装

サビ止め効果と、上に塗る塗料の密着性を高めるためにプラサフをまず塗装します。

通常、車の塗装に使用される商品ですが、鉄板への塗装なので同じだろうと思い使用しました。

一度の塗装で下地が見えなくなるほどスプレーすると塗料が垂れてしまいます。
1回塗装したら10分程度かけて乾かす → また塗装する
を繰り返し、数回塗り重ねて下地を隠していきます。

好みのカラーで塗装する

下塗りのプラサフが乾燥したら、続いてカラーの塗装を行います。
テカっとした仕上がりを避けたかったので、今回はつやけしのマットブラックの塗料を購入しました。

プラサフ同様、塗装と乾燥を繰り返し、複数回塗り重ねて仕上げます。

完成!

ひと晩乾燥させて出来上がり!

本体側のマスキングシート、マスキングテープを取り除き、容器カバーをネジ止めして完成です。

マットな仕上がりに満足。
これならキャンプの際にも周囲のアイテムとマッチしてくれそうです。

火力調整ツマミ周辺もこの通り。

裏側もこの通り。

改めてビフォーアフターで。

ビフォー ↓

アフター ↓

まるで別物ですね!
また気分が変われば再塗装を行いたいと思います。笑

【DIY】トイレにスマホなどの小物置き用の天板を設置

自宅のフルリノベーションの内装を検討中の頃、リクシルの水回りのカタログを眺めていましたが、天板付きの理想的なトイレットペーパーホルダーが無かったため、施主支給で静音設計のトイレットペーパーホルダーを用意しました。

静音設計である点は譲れなかったので、自身で探して購入し設置してもらったトイレットペーパーホルダー自体には満足しています。(我が家に設置している静音設計のトイレットペーパーホルダーはこちら → 【動画あり】カワジュン(KAWAJUN)の静音設計のトイレットペーパーホルダーを横並びで二つ設置

トイレのスイッチ周りがスッキリとまとまっていて気に入っているものの、やはりトイレ使用中にポケットに入れたスマホの置き場が無いことが、段々とプチストレスになってきました。

静音設計のトイレットペーパーホルダーを設置している我が家のトイレの様子

そこで、自身で棚を設置することに決めました。

フルリノベーションにて部屋の内装は基本的に白、グレーで統一しているため、木をペンキで白に塗れば良いかと考えていたのですが、雰囲気の良い木目の木を見つけることが出来ました。

それがこちら。
栗の木とのことです。

トイレのスマホ置き用の棚に使う木材(栗の木)

木の表面の乾燥が少し気になったので、あらかじめ購入して持っていた家具用のワックスを塗ったことでしっとりとした雰囲気になりました。

トイレのスマホ置き用の棚に使う木材(栗の木)のアップ

使用したワックスはこちら。(こちらの記事でテーブルの天板に使用した様子も紹介しています → 蜜蝋入りワックスで木製家具(テーブル)のお手入れ

L字の金具とねじを別途購入して、これで取り付けを行います。
ちなみに、このL字の金具は元々は白の塗装が施されていましたが、ダイソーのゴールドのスプレーでゴールドに塗装し直しました。
それに合わせてねじもゴールドのものを購入した次第です。

トイレのスマホ置き用の棚に使う金具とネジ

早速トイレに設置してみます。

電動のドライバドリルであっという間に設置完了。

スマホ置き用の棚を設置した後のトイレ

実際にスマホを置いてみます。
あまりもっさりとしないように、木はあえてこの幅のものを購入しました。

トイレに設置したスマホ置き用の棚にスマホを置いた様子

これで日ごろ抱えていたプチストレスが解消されそうです。
ちなみに今回の材料費は下記の通り。
随分とリーズナブルに済ませることが出来ました。

  • 栗の木の板(6cm × 45cm × 1.5cm)…248円
  • L字の金具(@52×2個)…104円
  • ねじ…162円

合計 514円

ルノー カングーの鉄チンホイールのサビを落として、ホイールを付けたままマットブラックの塗装を行う。

先日、カングーのホイールキャップを外したという投稿をしました。

ホイールキャップを外して鉄チンホイールがむき出しになったわけですが、この時からホイールのサビや色のくすみが気になっていました。

先日ようやく洗車が行える状況になったため、洗車とともに、ホイールのサビや色のくすみの対処をした様子をご紹介します。

サビ取り作業

まずはサビの対処をします。
ナット周りにサビが見られるため、こちらのサビ取り剤でサビを落とします。

サビ取り剤の容器のキャップが筆になっているので、サビに直接塗っていきます。

10分ほど置き、タオルでサビ取り剤を拭きあげると、サビも一緒に取れました。

サビの再発を防止するためにセットで入っている「サビ止め油」をここで塗りたいところですが、塗装の妨げとなるため使用せずに、塗装の工程に進みたいと思います。

脱脂作業

と、その前に、鉄粉で汚れすぎているホイールを一度洗車してキレイにしました。

そしてホイールが乾いたら、ホイール表面に付着している油分を除去する「脱脂」という作業を行います。

脱脂には、以前『カングーのテールランプのカラーをステッカーでオレンジに変更。』の記事に登場した「シリコンオフ」という商品を使用。

油分は目に見えるものではありませんが、実はいたるところに存在しており、対象面にある油分を除去しないまま塗装を行うと、塗料のノリが悪くなり、剥がれや割れなどにつながってしまうようです。ステッカーなどの密着性についても同様のことが言えます。なので対象面にある油分はしっかりと除去しておきましょう。

その後の塗装作業も想定し、マスキングを行ってから脱脂作業へと進みます。
かなり雑ですが、後ほど使う塗料も黒色なので、タイヤはあまり神経質にマスキングしなくても良いかな…という考えのもと、この程度で。(ボディはしっかりとマスキングしています。)

ホイールの塗装作業

ホイール専用の塗料というものが売られているため、それを塗ることでくすみは解消されるだろうと予想し、こちらを購入しました。

本来であればホイールを外して行う作業なのかもしれませんが、そんな大掛かりな事は面倒なので、車体に付けたまま行います。(ホイールを取り外すということをやったことが無いため、面倒に思っているだけかもしれません。)

一度で塗装を終えようとせずに、何度か重ね塗りをして仕上げるイメージでスプレーしていきます。
乾燥前に慌てて重ね塗りをするとたちまち垂れてしまうので注意です。
実際のところ、気を付けていてもやってしまいました。

サビ取り&塗装が完成!

ホイール4本ともに上記の作業を繰り返し、完成した様子がこちらです!

ホイールをアップで見ても、この通りの出来上がり!

ビフォーのホイールがこちら。

アフターがこちら。(同じホイールで撮影しておらず、こちらはリヤのホイールになります。)

マスキングなどが多少手間ですが、塗装でこれだけの変化を楽しめるなら、やる価値ありです。

実はこのカングーを購入した時にお店のご厚意でタイヤをお任せで新品に交換してもらえたのですが、非常にありがたいと思ったものの、早くミシュランか国産メーカーのものに変えたいと思う今日この頃。

ちなみに今回使用したのは、こちらの商品。
ホルツの「ホイールカラーペイント つや消し黒」は予想以上の色合いの仕上がりに満足です。


他にこんなカスタムも行っています。

【カングーの内装カスタム】バックドアパネルを有孔ボードで自作

先日投稿した、カングーのトノボードの自作に次いで「これはやろう!」と心に決めていたのが、このバックドアパネルの有孔ボード化。

その手順と、制作過程で気になった点をまとめました。

カングー純正のバックドアパネルの外し方

カングーのバックドアの内側には純正の樹脂製のパネルが取り付けられています。

このパネルの取り付けに使われているのが、こちらの「トリムクリップ」と呼ばれるパーツ。

カングー純正のトリムクリップ

大きいパネルの方に9個、小さいパネルの方にも9個、合計18個のトリムクリップで取り付けられています。

このトリムクリップを外すためには専用の工具が必要になります。
それがこちらの2種。
「内張り剥がし」と呼ばれる道具で、金属製のものと樹脂製のものが売られています。

カングーの純正のバックドアパネルを外すのに使用した内張り剥がし(樹脂製と金属製)

なるべく純正のパネルを傷つけずに作業を進めようと思うと、まず樹脂製の内張り剥がしをパネルとトリムクリップの隙間に差し込み、テコの原理でトリムクリップを少し浮かせたのちに、金属製の内張り剥がしをその隙間に差し込んで、同じくテコの原理で一気に抜いてしまう、というやり方が良いです。

カングーのバックドアパネルのトリムクリップを外す

実際に作業をしてみて経験したのが、純正のトリムクリップのヘッド部分は簡単に割れてしまうということ。
トリムクリップは新しく買い直して取り付けを行う前提なので、純正のトリムクリップは壊れても気にせず、とにかく計18本すべてをどうにかして抜ききること。
(ヘッドが割れてしまって内張り剥がしが使えなくなった場合はペンチ等で引っこ抜く。)

純正のトリムクリップは、このヒダが邪魔をしてとにかく外れにくいので、1本ずつ根気よく作業を行います。

取り外したバックドアの純正のパネルがこちら

カングーのバックドアの純正パネル

裏側にはルノーの品番を表すステッカーが貼られていました。
REF.:5820017251とREF.:5820017252。

カングーのバックドアの純正パネル

純正パネルを外したあとに断熱材を入れる

純正のパネルを外したあとのバックドアの内側には空洞がたくさんあります。

他の方がされていたのを参考に、自分も真似してこの隙間に断熱材を入れてみました。

使用した断熱材は旭ファイバーグラスのマットエースという商品。

カングーのバックドアのパネルを外したところ(左ドア)

向かって左の扉(大きい方の扉)の内側には電気系統のコードが通っている個所があり、何となく怖かったのでここには断熱材を入れるのをやめておきました。

カングーのバックドアのパネルを外したところ(右ドア)

小さい方の扉は特にややこしい作りではなかったので、隙間にすべて埋めました。

有孔ボードで作製したバックドアパネルを取り付け

取り外した純正のパネルを、あらかじめ購入しておいた有孔ボードのパネルに重ねて型を取り、ジグソーでカット。

作業の手順としては、トリムクリップ用の穴を先に開けてから、ジグソーでカットしていくのがベター。

トリムクリップは純正のものを取り外すときに壊れてしまったので、すべて新調することに。

アマゾンで購入したこちらのトリムクリップのセットに入っているものが適合したので使いました。セット内容の大半が今回のカスタムには使わないものになりますが、この価格で金属製の内張り剥がしも付いているので大変お買い得です。


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カングーのバックドアに有孔ボードで作製したパネルを取り付ける
カングーのバックドアに有孔ボードで作製したパネルを取り付ける

上で紹介したアマゾンで購入したトリムクリップのセットのうち、2種類のものを使用しました。
ヘッドが小さいものが、ヘッドのサイズ15.7mm、長さ22.2mm、先端が10mmのもの。
ヘッドが大きいものが、ヘッドのサイズ2.5mm、長さ32.5mm、先端が7.8mmのもの。

なぜ2種類を使用しているかというと、純正のボードから型を取った際に、トリムクリップの穴のサイズが8mmと10mmがあったためです。
実際に作成してみて、トリムクリップのサイズなどを確認してみて分かったのは、トリムクリップの穴はすべて10mmでも良かったということ。

見栄え的にヘッドが小さいトリムクリップで全て揃えたいため、後日、8mmの穴にヤスリ掛けをして10mmに広げる予定です。

ひとまずは、取り付けまで終えられたので一安心です。

自宅にテレワーク(在宅ワーク)に対応したワークスペースを新設

自宅マンションのフルリノベーションを行った際に、パソコン作業などを行う、いわゆる「ワークスペース」をリビングに作りました。

自身もこのコロナ禍でテレワークの機会が増えたのですが、Web会議やたびたび電話でのやり取りが発生するため、家族が過ごしているリビングにあるワークスペースでは正直仕事がしづらい状況でした。

そのためテレワークの日にはリビングを使用せず、寝室にこもり、アウトドア用の折り畳みテーブルを出してきて、ベッドをイスがわりに仕事をしていました。

ただ、このコロナ感染の第三波到来によりテレワークの割合が更に増えた今、自宅のレイアウトの見直しを行い、しっかりと仕事が出来るようテレワーク用のスペースを新設することに決めました。

土間スペースを有効活用する

今回のフルリノベーションでは玄関に入ってすぐの土間スペースを、以前の倍以上の面積に広げました。
ただ、ここの活用法がなかなか確立できず、ひとまずキャビネットを利用してスペースを半分に仕切り、何となく子供の遊び場と化していました。

上記の写真では、向かって左側に玄関の扉があります。
ちなみに、左側にある木製のキャビネットを置く前の土間の様子は、下記のページで紹介しています。
http://condo-renovation.com/?p=484

クリスマスツリーの奥に見えているのがシューズボックス。
まずこれを移動させてスペースを広げました。
そして、正面に置いているベンチを、シューズボックスのあった右の壁側へ移動。

テレワーク用のワークスペース

そして、ベンチのあった位置に、自作したテレワーク用のデスクを設置。

土間の冷えは見た目にもGoodなストーブで対策

テレワーク用のワークスペースに設置したディンプレックスのオプティミスト

今の季節、土間は冷えるのでストーブをここに置いてます。
ちなみにこのストーブはディンプレックスの電気暖炉(セラミックファンヒーター)。
電気ストーブですが、リアルな炎のゆらめきの雰囲気が良く、とても気に入っています。

DIMPLEX 電気暖炉 オプティフレーム マイクロストーブ MCS12J

窓際にデスクを設置して明るさを確保

デスクは窓のそばのため明るく、カーテンを閉めると丁度良い明るさです。

これまでベッドに座っての作業は高さも座り心地も微妙でしたが、しっかりとイスに座り、机で仕事が出来るようになったため、効率が圧倒的に上がりました。

【カングーの内装カスタム】木製トノボードを自作。車中泊時の子供用ベッドと、アウトドアテーブル/ベンチ兼用の仕様に。

カングーのカスタムで多くの方が実施されている「トノボードの自作」。

カングー納車前から「これはやろう!」と心に決めていた事の一つだったので、実際に自身でも作ってみました。

他の方が作られているデザインをネットで調べて参考にさせていただき、それを改良したオリジナルのスペックとなっています。
ボードの寸法などの詳細も載せていますので、参考になれば幸いです。

このページで解説しているカングーの自作トノボードはこんな仕様です

カングーのトノボードを自作
  • 純正のトノボードと同じ横幅で、トノボード用のレールに乗せて使用するタイプです。
  • ボードは、フロント側、リヤ側の2枚に分かれています。
  • 車中泊で子供用ベッドとして使用する際の「子供の落下防止柵」は別の板を使って追加で作製します。(上の写真では、一番手前に設置されている板がそれです)
  • テーブルとしても使用できるように、ボードの裏側には脚を取り付けるための金具を設置しています。
  • この自作トノボードを設置すると、純正のトノボードを2列目シートの裏に収納できなくなります。(とあるメリットを採用しての仕様です)

準備したもの

トノボード本体と、トノボードをテーブルとして使用する際に必要なパーツはこちら。

トノボード本体用

  • パイン集成材 1820mm x 910mm x 18mm 1枚
  • ヌリ打掛  Mサイズ 1個

テーブル用パーツ

  • 角ポール 400mm(上下にねじ穴が開いている、テーブルの脚として使用する角材)
  • 丸座金(天板側に設置する、脚を取り付けるための金具)
  • アジャスター(ガタつき防止のため、各脚の高さを微調整するためのパーツ)

自作トノボードの詳細サイズの解説

カングーの自作トノボードの図面

フロント側
縦350mm、横1155mm

リヤ側
縦290mm、横1155mm

両端のカットサイズは下記の通り。

カングーの自作トノボードの図面
カングーの自作トノボードの図面

カットを終えた板に、我が家で定番となっているターナー色彩株式会社の「アンティークワックス(カラー:ジャコビーン)」を塗り込んで仕上げます。

フロント側の板に上図A部分の出っ張りを設けることのメリットとデメリット

<メリット>

メリットを伝えやすくするため、はじめに紹介した設計図の内容から、Aの出っ張りを消去した図でご紹介します。

フロント側のボードを下段のレールに乗せて、例えば荷室でお座敷スタイルのテーブルとして使用する際、上の画像で斜線の箇所(板のフロント側半分)に手をついたりして力が加わると、支えられているのが板のセンターだけのため、板がひっくり返ってしまいます。

これを防ぐために、Aの部分が役目を果たします。
ただし、上段で使う際はAの下にはそれを支えてくれるレールがないので、同じく力を加えるとひっくり返ってしまいます。
それを防ぐために下記の写真にある「ヌリ打掛」という金具を装着しました。(オレンジ色の金具)
垂直になっている金具をくるりと回せばロック解除になります。

フロントとリヤの板をまたぐように、両サイドに1つずつ設置しています。
テコの原理により、ひっくり返る方向に力が加わってもこの金具があるために止まってくれます。
これにより上段で使用する際にも、余程のことが無い限り板がひっくり返る心配はなくなりました。

<デメリット>

純正のトノボードは2列目シートの背面部分に収納出来るようになっていますが、Aの出っ張りを設けることで干渉してしまうようになり、収納出来なくなってしまいます。
とはいえ、自作のトノボードと純正のトノボードを同時に使用するシーンもあまり無いと思うので、普段は純正のトノボードは車から降ろしておくなどすれば問題ありません。このAの出っ張りはその人の使い方次第で、付けるか付けないかは判断していただければと思います。

脚を付ければアウトドアテーブルに早変わり

ひとまずトノボードとしての役割を果たすものは出来上がりましたが、この板に脚を付けることでテーブルとしても活用できないかを考えました。

<準備したもの>のコーナーのテーブル用パーツで紹介した商品がこちら。

  • 角ポール 400mm(上下にねじ穴が開いている、テーブルの脚として使用する角材)
  • 丸座金(天板側に設置する、脚を取り付けるための金具)
  • アジャスター(高さを調整するためのパーツ)

丸座金にはねじ穴が3つ開いており、ねじも同梱されています。
これをリヤ側の板の四隅に取り付けます。

カングーの自作トノボード

完成したボードの裏側はこのようになっています。
床の色と同化していて分かりにくいですが、上がフロント側の板、下がリヤ側の板で、裏側を撮影した様子です。
板同士をつなぐように両サイドにヌリ打掛を付け、リヤ側の四隅にはテーブルとして使用する際の脚を取り付けるためのねじの台座が付いています。

脚を取り付けて地面に置くとこんな感じ。

脚を外してカングーに設置すると、このように↓脚取り付け用のねじが出ている状態になっています。
荷物の積み込みの際にここに物を引っかけたりしないように注意が必要です。
テーブル用の脚としては、折り畳みの脚を天板裏に取り付けてしまうとか、ソーホースのような脚を2つ準備するとかも考えたのですが、一番簡単に出来るやり方として、最終的にはこの方法を選択しました。

今回採用しているテーブル用の脚には数種類の長さが用意されており、形状も四角と丸があります。そしてそれぞれの脚同士をジョイントするパーツも販売されています。
そのため用途に合わせて脚を複数本持っておけば、例えばお座敷スタイルやヘリノックスなど低めのチェアを使用したロースタイル、カングーの荷室に腰掛けて使用したり、比較的背の高い普通の折り畳みチェアを使用する際のハイスタイルなど、対応可能になるので便利そうです。

【番外編】子供の転落防止柵とベッドスペース延長用ボード

これは必要な方は限られるということで、番外編としてご紹介。
我が家の場合は子供2人がこのベッドで寝ることになるため、上記のトノボード2枚のスペースでは狭いんですね。
そのため、子供の転落防止柵を兼ねたベッドスペースの延長ボードを作成しました。

この延長ボードは純正トノボードのレールに乗せるサイズではなく、カングーの荷室両側にあるスピーカーが配置された部分に乗せる長さで作製しています。

サイズの詳細

子供の落下防止柵用の材料

  • パイン集成材 1820mm x 300mm x 18mm 1枚
  • イレクター パイプ H−1500 S BL Φ28mm×1500mm 1本
  • イレクター プラスチックジョイント JB-5 2個
  • イレクター プラスチックジョイント JB-7B 1個
  • イレクター プラスチックジョイント J-103 3個

ホームセンターでイレクターパイプを購入し、そのまま店頭でカットしてもらいました。

1500mmのパイプから柱用の250mmを3本分作ってもらい、残りの750mmは横一直線のバーとして使用します。

上記のジョイントパーツを設置して完成した様子がこちら。

車中泊を予定している時だけ持って行くことにし、普段は自宅で保管しておくつもりで作製しました。
イレクターパイプはボンドで固定してしまわずに、その場で組み立てが可能なようにしています。

この板を設置する際はシートベルトの収納口と干渉するので、この下の写真のようにシートベルトを窓側に押し付けて設置する形になります。
体の方に来るベルトは板の前に出しておく形で。

上の写真からも分かるように、そもそもトノボードとは設置する位置が異なるため段差が生まれてしまいますが、実際に寝る際にはEVAマットやインフレーターマットなどでカバーできる範囲かと考えています。

実際に車中泊を重ねると見えてくる問題点などあるかと思いますが、今後も随時改善していこうと思っています。
これからカングーのトノボードを作成しようと考えている方に少しでもヒントになれば幸いです。

カングーの自作トノボード

【DIY】オルテガ柄キャンプ用テーブルの天板を自作

ホームセンター「カインズ」のプライベートブランド「kumimoku」から発売されているクロスレッグテーブルの丸形天板(約90cm)だけを買ってきて、お座敷スタイルのキャンプでコタツの天板として使用するためにリメイクしました。

実際の作業手順を追いながら、完成に至る様子をご紹介したいと思います。

オルテガ柄のデザインをパソコンで作製

オルテガ柄に込められた意味など全く分かっていませんが、雰囲気で「ぽい」デザインを作成してみました。

テーブルに転写するためのオルテガ柄の図面

自宅のプリンターはA4サイズまでしか印刷できませんので、分割して印刷し、貼り合わせます。

天板のセンターにマスキングシートを貼る

オルテガ柄のキャンプ用天板作成

「マスキングテープ」は皆さんご存じのものかと思いますが、用紙一枚が丸々マスキングテープの素材で出来ている「マスキングシート」なるものがあります。
1枚はおよそA4サイズ。これを、2枚が少し重なるようにしてテーブルのセンターに貼ります。

デザインを転写する

オルテガ柄を転写する様子

マスキングシートの上に転写紙を敷き、その上に印刷したデザインを重ねて、デザイン部分を上からなぞります。
こうすることでデザインがマスキングシートに写ります

デザインのラインに合わせてカットし、不要な個所のテープを剥がす

オルテガ柄に合わせてマスキングシートをカット

先ほど転写したデザインを確認しながら、必要な部分、不要な部分を意識しながらカッターで切り込みを入れていきます。

マスキングシートの不要な部分を剥がす

カットを終えたら不要な個所のマスキングシートを剥がしていきます。
この天板の素材との相性なのか、ところどころマスキングシートの粘着力に、天板表面の木が持って行かれ、少し荒れた感じになってしまいました。後ほど「味」になっていくと思うので、ここは気にせず作業を続けます。

不要な個所のマスキングシートを乗り除いた様子がこちら。

オルテガ柄の部分だけマスキングシートが残った状態

アンティークワックスを塗り込む

私たちが使用したのはターナー色彩株式会社の『アンティークワックス』。
カラーはジャコビーンです。

天板に塗り込むアンティークワックス

家で余っている不要なタオルなどを使用して塗り込んでいきます。

オルテガ柄のマスキングシートの上からアンティークワックスを塗っていく

特にこのオルテガ柄は尖った部分があるので、アンティークワックスを塗り広げるときに、タオルでマスキングシートをめくってしまわないよう、柄のそばは気を付けて塗っていきます。

何度か塗り重ねますが、ムラになってもあまり気にする必要はありません。
全体に塗り終わった状態がこんな感じ。

アンティークワックスを全体に塗り終わった様子

マスキングシートを剥がして完成!

オルテガ柄の部分に残ったマスキングシートを剥がしていきます

マスキングシートを剥がしていくと、見事にもとの木目が見えてきます。

実際にキャンプでコタツの天板として使ってみると、こんなイメージです。

お座敷スタイルのキャンプにオルテガ柄の天板を使用している様子

折り畳みにできないので、このサイズそのままで車に積み込む必要がありますが、仕上がりの雰囲気に満足なので良しとします。