フルリノベーションについて

収納棚にルーバー扉を採用することで海外感がアップ!

自宅マンションのフルリノベーションにあたり、内装を検討している際に提案されたのがルーバー扉でした。

ルーバー扉とは

ルーバー扉とは、扉の一部または全体に、細い板を斜めに連続して取り付けたデザインが含まれる扉のことです。

通気性が良く、カビなどの発生を防いでくれるという機能面でのメリットがありますが、何と言ってもそのデザインの良さが最大の採用理由です。

ルーバー扉を採用した場所

我が家は玄関スペースにある収納棚と、子供部屋にある押し入れにルーバー扉を採用しました。

押し入れは布団を入れる場所ですので、通気性の良い扉という点でも理にかなっています。

また、玄関スペースの収納棚には趣味の一つであるキャンプの道具をしまっています。
キャンプ道具も湿気などによりカビが生えたりもするため、ここでもルーバー扉の機能が役立っています。

ほぼ床から天井までの高さがあるためインパクトも大きいです。
取っ手は付属していなかったため、アンティーク風の真鍮製のものを自分たちで準備しました。

海外風の雰囲気がアップするルーバー扉

フルリノベーションでは、玄関の土間部分を拡張しました。
玄関に入ってまず目に入ってくる壁面にこのルーバー扉が見えるため、海外の雰囲気がアップします。

ちなみに、このルーバー扉は輸入建材のようで、建築士さんが取り寄せて設置をしてくれました。

まとめ

このように、見た目にも雰囲気の良いルーバー扉。
あまり多用するとクドくなるかもしれませんが、家の中で特に目に入る位置にある収納扉には、アクセントとして採用を検討しても良いのではないでしょうか。

このブログでは我が家のマンションのフルリノベーションの様子を時系列にご紹介しています。
トップページに目次がありますので、よろしければご覧ください。

マンションのフルリフォームに掛かる期間を解説

マンションのフルリフォームに掛かる期間。
それは、「費用」に次いで多い質問ではないでしょうか。

結論から言うと、我が家の場合は次の通りでした。

打ち合わせ…約半年

工事期間…約2〜3ヶ月

注意点などをまとめておきます。

約半年間の打ち合わせ期間

間取りを決めるところからスタートして、ショールームに水回りの設備を見に行ったり、壁紙などの内装を決めたりする期間です。

この半年間の中でも、間取りを決めるパートの部分が半分以上を占めます。

そして、ショールームの見学はどうしても週末になってくると思いますので、スケジュールを見ながら行けそうなタイミングで早めに予約を入れて行った方が良いでしょう。
飛び込みでショールーム見学は可能ですが、スタッフの方が付いてくれない場合があるので、展示品について聞きたいことがあってもすぐに質問ができない歯痒さがあり、見学の効率が悪くなりますので、予約はマストです。

ちなみに予約は建築事務所から入れてもらえます。建築士さんも交えて一緒に見て回った方が何かとアドバイスももらえて助かりますよ。
もちろん、個人でも予約は可能なので、是非見ておきたいというものがある場合には自身でも予約を取り、足を運びましょう。
ただし、1回見ただけで全てが決まるとは限りませんので、複数回足を運ぶ前提で。(色んな意味で結構疲れます。)

この打ち合わせパートの終盤部分では、週末はほぼリフォームの件で動き回ることになります。

動き回るといっても、ショールーム見学などの外出ばかりではありません。
自宅での宿題もたくさんあります。

カタログから壁紙やフロアタイルの選定、施主支給とする備品の決定・購入など、やること盛りだくさんで、正直あまりゆっくりと過ごせる週末はありません。

ちなみに、我が家はトイレットペーパーホルダーやタオルハンガーなどは建築事務所の提携するメーカーのカタログには良いものが無かったため、施主支給にしてこちらで準備しました。
余談ですが、下記の静音設計のトイレットペーパーホルダーを採用して大変気に入っています。

約2〜3ヶ月間の工事期間

フルリフォームのため、建物内が一旦スケルトン状態になり、その期間はそこで住むことが出来ません。
そのため必ず引っ越しを伴います。

短期間で契約が可能なマンションを探すなど、引っ越し準備も考えておかないといけません。
例えば実家に一時的に住むことが可能な方もいらっしゃると思いますが、今の自宅の荷物の全てを保管できるスペースは実家にありますか?
場合によってはトランクルームを借りるなども必要になりますので、頭の隅に置いておきましょう。

考えておくべき内容をピックアップしておきます。

引っ越し業者の選定

工事が始まる前に荷物をすべて出し終えて、工事が終わったタイミングで荷物をまた家に戻すスケジュールで業者を押さえる。

短期間で住む場所の確保

ウィークリーマンション、マンスリーマンションの契約。仮住まいの家と割り切って、多少狭い、駅から遠いなどの条件は目をつぶりましょう。
もしくは、実家が可能であれば一時的に住まわせてもらうなどの検討が必要です。

トランクルームの契約

上記の「一時的に住む場所」に荷物が入り切らない場合には、トランクルームなどを借りて荷物を保管しておかないといけません。

駐車場の短期契約

車を所有されている方で、一時的に住む場所が現在の自宅から遠くなる場合、その近くで駐車場も借りる必要がありますよね。

まとめ

打ち合わせの約半年間、工事期間の約2〜3ヶ月間に分けて、どういった準備や流れがあるのかをご紹介しました。

ちなみに、このブログのトップページでは自宅マンションのフルリフォームの様子を時系列順にまとめた目次を掲載しています。
これからフルリフォームを検討される方の参考になれば幸いです。

【経験者談】マンションのフルリノベーションに掛かる費用を解説

この記事では、自宅マンションのフルリノベーションを検討中の方で、いったいどのくらいの費用が掛かるのかが知りたい、という方に向け、自身が実際に体験したフルリノベーションの請求書の内容と、より費用を安くする方法、気を付けるポイントなどを解説しています。

75平米、3LDK、築15年のマンションをフルリノベーションした場合の費用

内装の仕様や採用する設備のグレードなどにより異なってきますが、我が家のフルリノベーションに掛かった金額は次の通りです。


  1. 解体工事…615,000円
  2. 住設工事…2,179,100円
  3. 造作工事…2,370,000円
  4. 建具 別注家具…1,229,000円
  5. 内装工事…468,175円
  6. 雑工事…1,112,560円
  7. 諸経費…900,000円
  8. 追加変更工事…130,000円

小計 9,585,035円
消費税(8%) 766,802円
        -1,837円
合計 10,350,000円


それぞれの内訳をご紹介していきます。

解体工事 615,000円

その名の通り、住宅内をスケルトン状態にするための解体工事にかかる費用です。
内訳は次の通り。

  • 解体撤去工事…270,000円
  • 上記搬出処分費…345,000円

住設工事 2,760,300円

住設とは「住宅設備」の略で、キッチン、バス、トイレ、洗面所、給湯器、エアコンなどの設備を指します。
内訳は次の通り。

キッチン工事

  • システムキッチン リクシル アレスタ 食洗器なし…931,000円
  • 上記搬入施工費及びキャビネット加工費…98,000円
  • 上記用タイル工事…91,000円

システムキッチンはリクシルの「アレスタ」を採用。
システムキッチンをコの字にレイアウトしてもらうよう、キャビネットに加工をしてもらいました。
また、キッチンの壁一面に、いわゆる「サブウェイタイル」を貼ってもらったため、その施工費も発生しています。

浴室工事

  • システムバス リクシル リノビオ1216…494,900円
  • 上記搬入施工費…68,200円

リノビオの後ろに書かれた数字「1216」はユニットバスのサイズを表しています。この場合だと120cm×160cmということ。
グレードはもちろん、このサイズによっても金額は異なってきます。

洗面所工事

  • 洗面化粧台 L.C. W1200 扉ホワイト…231,000円
  • 収納別注家具 天板 吊戸等 扉ホワイト…120,000円
  • 上記搬入施工費…30,000円
  • 扉交換…115,000円

パウダールームのテイスト統一のため、洗面化粧台および吊り戸棚の扉を標準のものから別のデザインのものへ交換してもらいました。「扉交換」の費用はそのために発生しています。

トイレ工事

  • リクシル リフォレI型…181,200円
  • 編入施工費…25,000円
  • 防止パン工事 水栓共 材工共…25,000円
  • ガス工事…100,000円
  • 給排水工事…250,000円

費用を抑えるため、もともと使っていたウォシュレットを使い回そうかと考えていましたが、他の箇所がキレイに生まれ変わっていくのに、便座だけ前のままというのも段々とイヤになってきて、最終的には新調することにしました。笑

造作工事 2,370,000円

大工工事

  • 玄関廊下…370,000円
  • 子供部屋…275,000円
  • 寝室…250,000円
  • LDK…580,000円
  • 洗面脱衣場・トイレ…230,000円

フローリング工事

  • ダイケン ハピアオトユカL45銘木柄 床暖対応(59平米)…590,000円(単価10,000円)
  • 上記用無垢輸入巾木(白仕上げ)(50メートル)…75,000円(単価1,500円)

我が家のフルリノベーションにおいて最も象徴的なパーツとなっているのが、この白の巾木。モールディング加工が施されているもので、輸入建材でした。

建具 別注家具 1,229,000円

木製建具

  • FIX建具+アクリル 2台引分戸…195,000円
  • 寝室 引き戸…39,000円
  • 廊下収納 引違戸 幅広 2枚…90,000円
  • 洗面 引戸…39,000円
  • トイレ開戸…39,000円
  • 子供部屋 開戸…39,000円
  • 玄関収納 折戸 輸入ルーバー改造…110,000円
  • 押入 折戸 輸入ルーバー改造…110,000円

寝室上部にアクリル窓…10,000円
上記枠材及び金物…385,000円
上記搬入施工費…100,000円

ワークスペース
上記搬入施工費…55,000円
ワークスペース・ストックスペース内可変棚及び金物
上記搬入施工費…18,000円

室内窓の造作や、一部の収納に輸入建材のルーバー扉を採用したことで費用が高くなっています。。

内装工事 468,175円

クロス工事

  • 玄関廊下…64メートル 80,000円(単価1,250円)
  • 子供部屋…45メートル 56,250円(単価1,250円)
  • LDK…157メートル 196,250円(単価1,250円)
  • 洗面脱衣所・トイレ…49.5メートル 61,875円(単価1,250円)

クッションフロア工事

  • 洗面・トイレ…58,000円

廃材処分費…15,800円

雑工事 1,112,560円

  • 電気工事 配線工事 分電盤再利用 ダウンライト5台込み…345,000円
  • 塗装工事…270,000円
  • フロアタイル工事 玄関土間…50,000円
  • 床暖房工事 ガス式カワック新調 給湯器は別途…392,560円
    概算見積もり。解体時に施工範囲最終決定とする。
  • 簡易清掃…55,000円

フルリノベーションを実施するタイミングで、狙ったかのように給湯器が壊れたため新調する羽目に。
建築事務所に手配をお願いするよりも自分たちで用意した方が安いと言われたので、ネットで販売と取り付けを行っている業者を探しました。
上記の金額には含めていませんが、給湯器まわりで掛かった費用は下記の通りです。

給湯器 ノーリツ24号…250,000円
リモコンRCJ112…29,700円
副資材…14,220円
交換取り付け…30,000円

諸経費 900,000円

内訳はありませんでした。

追加変更工事 130,000円

  • コンセント シリーズ変更差額…65,000円
  • ワークスペース吊戸…65,000円

全ての要素が一旦決まったあとでも、工事を進める中で「やっぱりここはこうが良い」ということが出てくると思います。
タイミングが問題無ければ、あとからでも要素の変更は可能です。

■合計 10,350,000円


以上、要素ごとに詳細に紹介したので、何にいくらくらい掛かったのかが何となくでもお分かりいただけたかと思います。

施工会社によって異なると思いますが、我が家の場合はまず前金として今回の工事費の半分を支払い、リノベーション完了後の引き渡し時に残りの半分を支払うということになっていました。

工事を進めるうちに、当初の予定から変更を掛けていくことも出てくると思いますが、変更が発生した箇所については、残りの半分の金額の部分で調整することになります。

依頼したのは近隣エリアにあった建築事務所。
この建築事務所の過去の施工事例が自分たちの好きなテイストだったため依頼したのですが、どちらかといえば「こだわり」の内容になっている箇所があるため、少し高めの費用になっていると思います。

システムキッチン、洗面化粧台、トイレなどの設備のグレード自体はミドルレンジのものを選んだのでその点では費用を抑えられていますが、内装全体の雰囲気に関わる建具や別注家具のところで費用が上がった結果となっています。

どこまでこだわるかによって費用が大きく変わりますので、「落としどころ」、「妥協点」を持つことも必要になってきます。

フルリノベーションの費用を安くする方法

こだわりをキープしながらも、費用を安くするためのポイントというのがいくつかありますので、順に紹介します。

設備のメーカーにはこだわらない

どうしても譲れない「このメーカーのこのシステムキッチンが良い!」と言うことが無ければ、設備のメーカー選びは柔軟にいきましょう。
メーカーに加え、各設備のグレードについても必要なものが揃っているラインはどこか、ということを見極めれば、無駄に高いグレードを選ぶ必要がなくなると思います。

メーカーの掛け率を知る

フルリノベーションを依頼する会社によって、メーカーとのつながりの強さが様々です。
国内の大手メーカーであれば、一定の割引率のもとでつながっていると考えられます。
私たちが依頼した建築事務所は、リクシルの製品であればカタログ価格から40~50%OFFになりました。
このように、各メーカーの掛け率があることを知っていれば、カタログに掲載された価格(定価)をそのまま支払うわけではない、と心構えが出来ますね。
というか、そもそも定価って何なんでしょうね…。

施主支給にする

言葉の通りですが、自分たちで準備する、ということです。

我々の例で言うと、上にも書いたように給湯器の件などが挙げられます。
建築事務所側にすべてを準備してもらうのではなく、自分たちでも手配することで費用を浮かせられるケースがあります。

部品レベルの細々としたものでもそうです。
そもそも提携先のメーカーのカタログを見ても気に入るものが載っていなければ、自分で探すしかありません。
これは価格との兼ね合いも大きくなってきますが、我が家の場合だと、収納の引き出しの取っ手やトイレットペーパーホルダー、タオルハンガーなどは自分たちでネットで購入し、施主支給としました。

住宅ローン減税制度を利用

リノベーションの内容によっては減税制度を利用して、結果的に費用を抑えられるという可能性もあります。
減税のためにリノベーション内容を変更するというのは少し違うかもしれませんが、結果として減税対象となる内容なのであれば使わない手はないですね。

投資型減税

下記のような一定の条件を満たすリフォームが対象となる減税制度。
・耐震
・バリアフリー
・省エネ
・同居対応
・長期優良住宅化(耐久性向上)
「耐震」と「バリアフリー」など、複数の条件を満たす場合は、この制度の併用も可能。
その一方で「耐震」と「長期優良住宅化」は併用できないなどのケースもあり。
また、「耐震」のリフォームを行った際は、下記に紹介するローン型減税または住宅ローン控除との併用も可能。

ローン型減税

返済期間5年以上のリフォームローンを借りて行う、リフォームに対し、「バリアフリー」「省エネ」「同居対応」「長期優良住宅化」の、一定要件を満たすものが対象。こちらも要件の組み合わせによっては併用も可能。

住宅ローン減税(住宅ローン控除)

返済期間が10年以上となるリフォームローン等を借りて行うリフォームが対象。
また、「リフォーム後の専有面積が50平米以上」や「リフォームの工事費が、補助金を除いて100万円を超えていること」などの条件あり。

詳細は国土交通省 「すまい給付金」ページをご覧ください。
http://sumai-kyufu.jp/outline/ju_loan/investment.html

まとめ

いかがだったでしょうか。一番初めのパートでは、我が家のフルリノベーションの掛かった費用をその内訳とともにご紹介することで、少しリアルなイメージが出来たのではないでしょうか。
まずは理想の間取りや内装でイメージしてみて、実際の費用を算出してもらった際に「これは高すぎる!」となる場合には、設備のグレードを落としたり、この上に書いたような「費用を抑えるテクニック」を利用して、少しでも満足のいくフルリノベーションに近づけてください。

当ブログのトップページでは、我が家のフルリノベーションの様子を時系列に沿った目次を用意しています。よろしければご覧ください。

システムキッチンの角に生まれるデッドスペースは造作棚で解消

フルリノベーションにより、キッチンをコの字型にレイアウトしました。

コの字のレイアウトでは、コの字の角2か所にデッドスペースが生まれてしまいます。

我が家の場合は、フルリノベーションでも触ることが出来ない「パイプスペース」がちょうどコの字の一方の角部分に来ていました。

そのため、そちら側はどうしようもないため、活用法を考えるのはもう一方の角の部分だけで済みました。

システムキッチンの角に生まれるデッドスペースの解消法

建築士さんのアイデアをいただきながら、最終的にはゴミ箱の収納スペースと、その奥の部分にはロイヤルのパーツを使い、可変の棚を設置してもらうことに。

システムキッチンの角に生まれるデッドスペースの有効活用
システムキッチンの角に生まれるデッドスペースの有効活用

高さの段違いの収納を組み合わせ、左奥に生まれるスペースに棚を造作してもらいました。

システムキッチンの角に生まれるデッドスペースはゴミ箱の収納スペースに
システムキッチンの角に生まれるデッドスペースはゴミ箱の収納スペースに

ちょっと物が多かったので棚の部分は撮影していませんが、ゴミ箱の左の壁面には2段の棚が隠れています。

パウダールームの角に生まれるデッドスペースの解消法

先ほどはキッチンの例を紹介しましたが、こちらはパウダールームの例。

パウダールームの正面には洗面化粧台があり、左手側には造作の棚があります。

この洗面化粧台と造作棚の角にデッドスペースが生まれてしまうのですが、ここもキッチン同様に棚板の高さが可変になる棚を設置してもらっています。

パウダールームを正面から見た様子
パウダールームを正面から見た様子

上の写真で言うと、左隅にあるスペースです。

パウダールームの角に生まれるデッドスペースに高さ可変の棚を設置
パウダールームの角に生まれるデッドスペースに高さ可変の棚を設置

少し見づらいですが、棚があるのがお分かりいただけると思います。

高さは自由に調整できるようになっており、キッチンにもこれと同様の棚が設置されています。

どうしても生まれがちな角のスペースには、このように棚を設置することで収納スペースとして生まれ変わらせることが可能です。

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ペニンシュラ型キッチンのコンロ前の壁を取り払うとこうなる

フルリノベーションにあたり、キッチンの向きを90度変更させました。

フルリノベーション前のペニンシュラ型キッチンの様子

フルリノベーション前のペニンシュラ型キッチンの様子
フルリノベーション前のペニンシュラ型キッチンの様子

マンションでよくあるレイアウトかと思います。

奥にコンロがあるのですが、その正面に壁があるせいで、キッチン部分に窓からの光が当たりにくく、奥側が少し暗くなっていました。

フルリノベーション後のペニンシュラ型キッチンの様子

フルリノベーションにより、キッチンの向きを90度変更し、なおかつコンロの正面にあった壁を取り払うとこのように生まれ変わりました。

ほぼ同じ位置から撮影した、フルリノベーション後のキッチンの写真です。

フルリノベーション後のペニンシュラ型キッチンの様子
フルリノベーション後のペニンシュラ型キッチンの様子

排気ダクトの位置の都合上、コンロの位置自体は変わっていませんが、90度向きを変更させ、奥の壁はサブウェイタイルで飾っています。

コンロの左に少しだけ見えている壁は、もともとあった壁とは別のもので、冷蔵庫用のスペースを作成するために設けた壁です。

一方で、フルリノベーション前にはコンロと横並びになっていたシンクを独立させ、コンロとは反対の向きに90度位置を変えました。

コンロとシンクに立った時には背中合わせになるような位置に変更されています。

フルリノベーション前後での違いのまとめ

フルリノベーションによりキッチンのレイアウトを大幅に変更したことで、以前は薄暗く閉塞的だったキッチンスペースに、圧倒的な解放感が生まれました。

その一方で、このレイアウトではリビング部分からは丸見えになるため、キッチンの上に置く家電や小物、シンクの中などはいつもキレイにしたおかないと、と思うようになりました。

自宅のフルリノベーション、また部分的なリフォームをお考えの際には、施主の意向に寄り添いつつも、デメリットがある際にはきちんと説明をし、その解消法の提案をしてくれるような施工会社を選びましょう。

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その他、下記の記事ではペニンシュラ型キッチンのメリット・デメリットをまとめています。よろしければご覧ください。

ペニンシュラ型キッチンのメリット・デメリットとは

<こんな方におすすめの記事です>

  • ペニンシュラ型キッチンのメリット・デメリットを知りたい方
  • キッチンのレイアウトに迷われている方
  • 解放感のあるLDKへとリノベーションを計画している方

ペニンシュラ型キッチンとは

ペニンシュラ型キッチンのメリット・デメリット
ペニンシュラ型キッチンの例

「半島」を意味するペニンシュラという言葉が使われているように、キッチンの一端が壁面に接しているキッチンのことを言います。

我が家では、自宅のフルリノベーション前と後で、どちらもペニンシュラ型のキッチンを採用していますが、レイアウトを変更したことで随分と印象の異なるキッチンへと生まれ変わりました。

レイアウト変更のビフォーアフターはまた別の機会にご紹介するとして、今回はペニンシュラ型キッチンのメリット・デメリットについて。

ペニンシュラ型キッチンのメリット

家族とのコミュニケーションが可能

正面に壁が無いレイアウトの場合、リビング・ダイニングが見渡せ、そこにいる家族とのコミュニケーションが取りやすくなります。

また、自身がキッチンに立ち、他の家族に料理の配膳を手伝ってもらう時など、受け渡しも容易に行え、食べ終わったあとの食器を受け取る際にもキッチンの正面からのやり取りが可能になります。

様々な間取りに設置可能

例えばアイランドキッチンだと、キッチンの両サイドに通路を設ける必要がありますが、ペニンシュラ型の場合だと片側に通路があればOK。

我が家のように広くない間取りでもレイアウトしやすいのが特徴です。

ペニンシュラ型キッチンのデメリット

キッチン内部が丸見えになる

様々なペニンシュラ型キッチンがありますが、リノベーションで採用されるケースが多いのは正面に壁のない開放的なレイアウトが多いと思います。

開放感のある一方で、キッチンの中が丸見えになるというデメリットがあります。

シンクの中に洗っていない食器が置かれている、コンロに料理の入った鍋などが置いたままになっている、カウンターの上に様々な調理器具が置かれているなど、すべて見えてしまいますので、普段からキレイにしておく必要があります。(片付けや掃除をこまめにするようになる、というのはある意味メリットでしょうか。笑)

キッチンの奥にある物を取りたい時に距離が遠い

例えば部屋に入ってきたときに、キッチンの奥にあるものを取りに行こうと思うと、ぐるっとキッチンの周りをまわらないといけません。

まとめ

ペニンシュラ型キッチンのメリット・デメリット、いかがだったでしょうか。

フルリノベーション前の我が家では、キッチンに立った際に正面に壁があるタイプのペニンシュラ型キッチンでした。

フルリノベーションによりキッチンの位置を変更するとともに、正面の壁を取り払ったので圧倒的な解放感が生まれました。

上記のデメリットにあるように、リビング側からキッチン内部が丸見えになりますが、その分、キッチン家電や小物類には気を遣うようになりました。
そのため、デメリットが大したデメリットに感じず、フルリノベーションを行って良かったと思えています。

同じグレーの壁紙でも、光の当たり具合でここまで印象は変わる

フルリノベーションの際、最も悩んだ要素の一つに「壁紙選び」があります。

建築事務所から壁紙のカタログをお借りして、夫婦であーでもない、こーでもないと意見を言い合いながらチョイス。

カタログに載っているのは数センチ四方の色見本のため、目ぼしいものがあれば、より大きいサイズ(といってもA4程度)のサンプルを取り寄せてもらうことが出来ます。

巾木はモールディングのデザインが入った純白のものを採用していたため、これを際立たせるにはグレーの壁紙が良い、と建築士さんからはアドバイスをもらっていました。

で、一旦自分たちなりに選んだものを建築士さんに伝えると、「それでは濃すぎるので、もっと薄いカラーの方が良いですよ。」とのこと。

建築士さんの意見も聞きながら、最終的に選んだのは、それ単体で見ればグレーと分からないレベルのグレーの壁紙。

こんなカラーで本当に巾木が引き立つのか?と半信半疑でしたが、建築士さんの経験は本物でした。(プロだから当たり前のレベルか・・・)

純白のモールディングの巾木が際立つ、薄いグレーの壁紙
純白のモールディングの巾木が際立つ、薄いグレーの壁紙

巾木が純白なので、少しでも色の入ったグレーであれば、このように巾木部分はしっかりと主張されます。

また、同じ色の壁紙でも、自宅内で光の当たり具合の異なるエリアで見てみると、たちまちその表情が変わります。

例えばこのような感じ↓

光の当たり具合で違った印象を受ける壁紙の様子
光の当たり具合で違った印象を受ける壁紙の様子

この写真で左の奥に見えているのが、先に紹介した写真で写している部分になります。
少し出っ張った壁があるため、写真の右側はその陰になるのですが、同じグレーの壁紙でもこれだけ見え方が変わってきます。

建築士さんの意見を無視して、自分たちが良いと思った壁紙で通していたら、部屋の中はもっと暗い印象の空間になっていたことと思います。
(もちろん、そのテイストが好きだということであれば問題ありません。)

メインの壁紙は上記の写真にあるように薄いグレーを採用しましたが、空間が切られているところでは別の壁紙を選んでいます。

例えば、トイレではもうワントーンかツートーン色の濃いグレーの壁紙を採用し、寝室ではグレーに少しピンクが入ったようなカラーの壁紙を採用しています。

この寝室の壁紙は、正直他の部屋のグレーの壁紙と違いが分からないレベル。

上の写真で紹介したように、陰影の具合で同じ壁紙でもこれだけ印象に差が出るので、ちょっとの差程度であれば同じに見えてしまいます。

上記の経験からも、リノベーションで部屋ごとに壁紙を変える検討をされている方は、割と思い切ったカラーを選ぶくらいの方が良いと思います。
メインで採用している壁紙と同系色でいくのであれば、より濃淡の差をつけたものを選ぶことで、その空間に別の印象を与えることが可能になります。

リノベーションを検討されている方に、少しでも参考になれば幸いです。

マンションの玄関土間をフルリフォームで間取り拡張。採用した床材も紹介。

自宅のマンションのフルリノベーションにあたり、やって良かったと思える点の一つに「玄関の土間部分の間取り拡張」があります。

リフォーム前の土間の様子

リノベーション前は、このように↓いわゆる一般的なマンションによくある作りの玄関でした。

フルリノベーション前の玄関
フルリノベーション前の玄関

玄関に入ると半畳ほどのスペースがあり、左手側にはシューズボックスがあります。

土間の間取り改善の要望内容

打ち合わせの段階で伝えていた、土間を改善したい要望としては次の通りでした。

  • ベビーカーを置くスペースの確保
  • 家族で出かける際、また、帰宅時に靴の脱ぎ履きで渋滞しないこと
  • 買い物からの帰宅時に、荷物を置いても通れるスペースが欲しい
  • キャンプ道具の出し入れを行うのに程良い広さが欲しい

どの要望もつまりは、今のスペースでは狭すぎると感じている点にありました。

そして間取りの話を進めるにつれ、

今は不要となっている部屋がある = 有効活用する余地がある

ということになり、玄関に隣接している一部屋を無くすことにしました。

リフォーム後の拡張した間取りの土間の様子

で、生まれ変わった玄関がこちら。

フルリノベーション後の玄関土間と玄関ホール
フルリノベーション後の玄関土間と玄関ホール

左側が土間のスペースになっています。

若干の段差が発生していますが、パイプ類などを通すために必要なスペースだったため、この段差を取り除くことは出来ませんでした。

もともと部屋だったところまで玄関ホールとなったわけですから、フルリノベーション前の玄関からは比べ物にならないほど広く、そして外出時、帰宅時のやりとりが本当に楽になりました。

この写真で見えている奥のルーバー扉は、キャンプ道具専用の収納場所

上がり框のところにドサドサっとキャンプ道具を出して、キャリーワゴンに積んで順番に車に運ぶ、という一連の作業も楽になりました。

とにかくスペースが広いのは助かります。

土間に使用した床材の紹介

ちなみに、土間部分はコンクリートではなく、サンゲツのフロアタイル スムースモルタル IS-728を採用しています。(今はIS-890という品番に変わっているんですね。)

サンゲツのフロアタイル スムースモルタル IS-728
出典:サンゲツ オフィシャルサイトより

↓かなりリアルなモルタル調で、フロアタイルなので汚れた際のお手入れも楽です。

【送料無料】フロアタイル サンゲツ ストーン スムースモルタル IS-728

今回お願いした建築事務所は、「今の生活を大切にする」といったことをコンセプトの一つに、間取りの提案をしてくれるところでした。
後々の事を見据えて今の生活を犠牲にするのではなく、その時々に最適な暮らし方が出来るように、ということで意見をもらい、自分たちも納得できたのでお願いしました。
ここは人それぞれ考え方は違うと思うので、自身のライフスタイルや価値観にあった内容でリノベーションを進めるのが良いと思います。

是非、自宅のフルリノベーションを検討の際は、こちらの要望をくみ取りつつも、すべて真に受けて盛り込もうとするのではなく、それを実施する際のデメリットなどがある場合にはきちんと説明してくれる施工会社を選びましょう。

当ブログでは、自宅マンションをフルリノベーションした様子をご紹介しています。トップページに時系列の目次を掲載していますので、よろしければご覧ください。

ウォークインクローゼットはスペースがもったいないのでやめた。

自宅マンションのフルリノベーションにあたり、憧れだったウォークインクローゼットを作りたいと思っていました。

表面的な理由は「おしゃれな雰囲気」があるから。
機能面での理由としては、家族全員の着替えを一箇所にしまいたいという点がありました。

ところが、建築士さんと間取りの話を進めていくなかで、最終的にはウォークインクローゼットの採用は見送ることになりました。

理由をお話ししていきます。

役割が限定的すぎるスペースが生まれる

ウォークインクローゼットと呼ぶからには、クローゼット内に歩けるスペースが必要です。

イメージとしては小さな部屋で、両サイドの壁に服を吊り下げたり、タンスを置いたりして服の収納場所を作ると思います。
そして部屋のセンター部分には、通路の役割を果たすスペースを設ける。
これが一般的なウォークインクローゼットの作りではないでしょうか。

ここで問題なのが、服を選ぶためだけに通る通路を設けないといけないという点。

建築士さんからは次のようなことを言われました。

「マンションという限られたスペースを有効活用するには、無駄なスペースを極力無くす事です。マンションの金額を面積で割ることで、そのスペースの価格が出せます。」

そう、つまり服を選ぶ際に通る通路に数十万円〜数百万円掛かる計算なんですね。

間取りや予算に余裕のある方は問題ありませんが、我が家のように面積は75平米、予算も1,000万円程度と決めている中では、優先度は下げざるを得ませんでした。

他のスペースの活用で、洋服の収納スペースは確保可能

「家族みんなの服を一箇所に収納する」という願いは叶わないことになりましたが、そのぶんスペースを有効活用することで、他に使える面積が生まれました。

パウダールームにタンスを造作

パウダールームに設置してもらった造作家具のタンス
パウダールームに設置してもらった造作家具のタンス

ユーティリティルームとして生まれ変わったパウダールームは、造作家具のタンス(写真内の左)を設置してもらうことで、収納場所を確保しました。天板部分は作業台を兼ねており、ここでアイロンがけや洗濯物を畳んだりしています。

廊下に面したクローゼット

スペースの有効活用ということで、廊下にクローゼットを設けました。

廊下に面したクローゼット
廊下に面したクローゼット

写真中央の扉2枚がクローゼットになっています。

また、フルリノベーションでは面積のやりくりにより、廊下を広げることも出来ました。

このように、ウォークインクローゼットの採用を見送ったことで、結果として面積の有効活用につながりました。
憧れは憧れとしてありますが、狭い我が家では現実的なところを考えるとこのような間取りに落ち着いたかたちです。

このように、自分たちに寄り添う形で最善と思われる提案をしてくれる建築士さん、建築事務所に依頼することが大切ですね。
下記のように優良リフォーム業者に一括で間取りの提案をもらえるサービスもありますので、最初のきっかけとして活用してみるもの手ですね。

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決してウォークインクローゼット自体を否定している訳ではありませんので、同じ境遇におられる方の参考になれば幸いです。

リノベーションで海外風のクローゼットを作ってもらう

先日の投稿で、「海外風」の決め手となるのはモールディングの使い方にある、ということを解説しました。

海外風のリノベーションを行いたいと思っている方の中には、設置する家具も海外風の雰囲気のあるものにしたいと思われる方も多いと思います。

こちらの投稿では「海外風のタンス」を造作してもらったという体験談を紹介しています。

そして、今回は「海外風のクローゼット」について解説します。

海外風のクローゼットのデザインも、やっぱりモールディング材が効果的

自宅マンションのフルリノベーションにあたり、当初はウォークインクローゼットを作りたいという思いがありました。

が、建築士さんと打ち合わせを進めるにつれ、ウォークインクローゼットの採用は見送り、廊下に面した引き戸のクローゼットを作るということに落ち着きました。(ここのやり取りについては、また別の機会に紹介します。)

海外風のクローゼットの決め手はモールディング材
海外風のクローゼットの決め手はモールディング材

フラットでシンプルな引き戸に、細いモールディング材で四角の囲いを付けています。

上の写真で、真ん中の扉二枚がクローゼット。

奥の扉がパウダールームで、一番手前が寝室。

全てシンプルなモールディング材の装飾だけの、同じデザインの扉になっています。

海外風のクローゼットの扉に設けたモールディング材
海外風のクローゼットの扉に設けたモールディング材

反対の方向からクローゼットの扉を見た様子。

扉に取り付けたモールディング材の囲みによって、扉が窪んだように見えます。
実際にはフラットな扉なのですが、この囲みが入るだけでシンプルでも印象的なデザインになります。

ルーバー扉もオススメ

モールディング以外にリノベーションで海外風のテイストを出すのにおすすめなのが、「ルーバー扉」の採用。

ルーバー扉で海外風の印象が出た収納棚
ルーバー扉で海外風の印象が出た収納棚

玄関ホールに設けた収納棚には、ルーバー扉を採用しました。(写真内の一番奥の扉)

天井高に合わせてオーダーしてもらった特注品で、アメリカからの輸入建材とのことでした。

ルーバー扉で海外風の印象が出た収納棚

取っ手は施主支給とし、真鍮製のアンティークゴールドのものを見つけて購入しました。

「海外風」の意味するところは人それぞれかと思いますが、伝統的で流行に左右されない、そんな海外風のデザインを求めている方には、このようにシンプルなモールディング材による装飾やルーバー扉の採用がオススメです。