自宅マンションのフルリノベーションにあたり、憧れだったウォークインクローゼットを作りたいと思っていました。
表面的な理由は「おしゃれな雰囲気」があるから。
機能面での理由としては、家族全員の着替えを一箇所にしまいたいという点がありました。
ところが、建築士さんと間取りの話を進めていくなかで、最終的にはウォークインクローゼットの採用は見送ることになりました。
理由をお話ししていきます。
役割が限定的すぎるスペースが生まれる
ウォークインクローゼットと呼ぶからには、クローゼット内に歩けるスペースが必要です。
イメージとしては小さな部屋で、両サイドの壁に服を吊り下げたり、タンスを置いたりして服の収納場所を作ると思います。
そして部屋のセンター部分には、通路の役割を果たすスペースを設ける。
これが一般的なウォークインクローゼットの作りではないでしょうか。
ここで問題なのが、服を選ぶためだけに通る通路を設けないといけないという点。
建築士さんからは次のようなことを言われました。
「マンションという限られたスペースを有効活用するには、無駄なスペースを極力無くす事です。マンションの金額を面積で割ることで、そのスペースの価格が出せます。」
そう、つまり服を選ぶ際に通る通路に数十万円〜数百万円掛かる計算なんですね。
間取りや予算に余裕のある方は問題ありませんが、我が家のように面積は75平米、予算も1,000万円程度と決めている中では、優先度は下げざるを得ませんでした。
他のスペースの活用で、洋服の収納スペースは確保可能
「家族みんなの服を一箇所に収納する」という願いは叶わないことになりましたが、そのぶんスペースを有効活用することで、他に使える面積が生まれました。
パウダールームにタンスを造作
ユーティリティルームとして生まれ変わったパウダールームは、造作家具のタンス(写真内の左)を設置してもらうことで、収納場所を確保しました。天板部分は作業台を兼ねており、ここでアイロンがけや洗濯物を畳んだりしています。
廊下に面したクローゼット
スペースの有効活用ということで、廊下にクローゼットを設けました。
写真中央の扉2枚がクローゼットになっています。
また、フルリノベーションでは面積のやりくりにより、廊下を広げることも出来ました。
このように、ウォークインクローゼットの採用を見送ったことで、結果として面積の有効活用につながりました。
憧れは憧れとしてありますが、狭い我が家では現実的なところを考えるとこのような間取りに落ち着いたかたちです。
このように、自分たちに寄り添う形で最善と思われる提案をしてくれる建築士さん、建築事務所に依頼することが大切ですね。
下記のように優良リフォーム業者に一括で間取りの提案をもらえるサービスもありますので、最初のきっかけとして活用してみるもの手ですね。
決してウォークインクローゼット自体を否定している訳ではありませんので、同じ境遇におられる方の参考になれば幸いです。