先日の夜、4歳の息子とシャワーをしていて体を洗ってあげていると、突然「痛い!」という声が。
すぐには分からなかったけど、どうも股のあたりを洗った時に痛がる様子。
良く見てみると片方の睾丸が明らかに腫れていました。
ネットで調べてみると「鼠経ヘルニア」という病名が目に入りました。
仮にそれだった場合、放置せずにすぐに病院で診てもらった方が良いとのこと。
救急安心センターが役に立たない
症状に気づいた時は19時半。
近所の小児科をネットで検索してみても、大体がこの時間か、もしくは20時で診察が終わるところがほとんど。
今から行っても間に合わないので、「救急安心センター」に電話を掛けてみました。
「救急安心センター」は病院の診察時間外の時、救急に掛かるか受診に迷ったら、ということで紹介されており、最寄りで「救急」の受け入れのある病院を紹介してくれるサービスです。
いくつか紹介してくれた病院があったので電話を掛けてみると、小児科の救急はやっていないので、「救急安心センター」に電話をして他を当たってほしいとのこと。
救急安心センター ←→ 各病院 でちょっとしたたらい回しになりました。。
つまるところ、「救急を受け入れている」というざっくりとした情報をもとに病院を紹介はしてくれるが、ピンポイントで小児科の救急があるかという点においては、個別で病院に確認を行うしかない様子。
「救急安心センター」の在り方として、もう一歩踏み込んだ情報提供の必要性を強く感じました。
「淀川キリスト教病院」の小児科が救急を受け入れてくれた
結局、紹介してもらったいくつかの病院に電話を掛けていると、「淀川キリスト教病院」が診てくれるということが分かったのですぐに向かいました。
受付を済ませてしばらく待っていると、診察室に呼ばれました。
子供の簡単な問診を行い、看護師さんが子供の不安を払拭するように、優しく「エコー」の装置について説明をしてくれました。
ほどなくして小児科の先生がやってきて、エコーでの診察を開始。
自身も子供の寝転んでいるベッドの傍について、モニターに映し出されるエコーの画像に見入ります。
画像を見ながら、この影が「鼠経ヘルニア」の可能性があるという説明をしてもらえたのですが、「ダブルチェックを行いたいため」ということで、小児外科医の先生を呼んでくれることに。
呼んでくれた、といっても、小児外科医の先生はすでに帰宅されていたようで、緊急ということでまた病院に戻ってきてくれた形です。
小児科外科医の先生が登場
ほどなくして外科医の先生が登場。
事前に聞いていた話では、経験豊富な腕の良い先生のようでした。
さっそく先ほどの小児科の先生と改めてエコーのチェック。
やはり「鼠経ヘルニア」らしいです。
鼠経ヘルニアとは、いわゆる「脱腸」というやつで、名前の通り、鼠径部で発生する脱腸とのこと。
うちの子供の場合は、精巣が通ってきた管が開いた状態にあり、そこに腸が入り込んでしまっている状態だったよう。そのため睾丸があんなに腫れていたのかと納得。
本来であれば、精巣が通ってきた管は成長に合わせて細く閉じるような形になるらしいが、そこが開いた状態のままのため、こういったことが起こるらしい。
早速その場で施術が始まった
ここで外科医の先生、なんと素手で息子の腸の位置を元に戻すという。
腫れあがっている睾丸をグリグリ押しながら、出てきているであろう腸を元の位置に戻していきます。
息子が暴れないよう、上半身は他の先生が押さえてくれていて、自分は脚の方を持っていました。
しばらくその施術が続いた後に、「ちょっとお父さんは外に出ておいてもらえますか?」とのことで退室。
痛がる息子を見ておくのが辛いだろうから、という気遣いだったよう。
診察室の外まで泣き叫ぶ声が響き、さすがに痛々しかったが、とにかく治してもらわないとという思いもあり、複雑な気持ちになった。
無事に施術終了。
あれだけ明らかに腫れていた睾丸が元の様子に戻っているのが分かりました。
先生すごい・・・。
鼠経ヘルニアについて詳しく話を聞く
施術後、泣き疲れてぐったりとした息子を抱きかかえながら、先生の話を聞きました。
今回の脱腸の原因としては上記した通り。
一度この症状になると再発する可能性が高いため、管の開きを閉じてしまう手術が必要とのこと。
日常生活で気を付けることはないかと質問をしてみました。
例えば、大泣きをするだとか、トイレでいきみすぎると良くないとか、何か注意しないといけないことがあれば聞いておこうと思ったのですが、ほんのちょっとしたキッカケで発症してしまうらしく、気の付けようがないとのこと。
そのため、手術までにまたこのようになった際には、すぐに救急でも良いので来てください、と言ってくださいました。
まとめ
こちらとしても急なことだったのであれこれ考える余裕もなかったのですが、ひとまずは手術の日取りまでもが決まりました
また手術の内容については、落ち着いたらまとめて紹介しようと思います。
それにしても淀川キリスト教病院の小児科の先生たちの対応はどれも素晴らしかったです。
最終的に対応してくださった小児外科医の先生は、こちらの不安を取り除くようにしっかりと丁寧に説明をしてくださるし、腕も確かで信頼できると思えました。
この先生なら手術も安心して任せられそうです。
淀川キリスト教病院
〒533-0024 大阪府大阪市東淀川区柴島1丁目7−50
電話: 0120-364-489