鼠経ヘルニアの手術で子供(4歳、男の子)が入院した体験談

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先日の夜、うちの子供(4歳、男の子)が突然発症した「鼠経ヘルニア」。

救急で診てもらえる病院が見つかり、施術をしてもらってその時は無事に良くなりましたが、再発を防ぐには手術が必要と言われました。

その時の様子はこちらの記事に書いています。

昨日無事に手術が終わり、2泊3日の入院生活を終えて本日退院してきたので、その様子を記録のため残しておこうと思います。

「鼠経ヘルニア」とは

鼠径部で発生する脱腸のこと。
うちの子供の場合は、精巣が通ってきた管が開いた状態にあり、そこに腸が入り込んでしまっている状態だったよう。
この状態では穴で腸が締め付けられ、最悪腸が壊死してしまったりするようで、早めの対処が必要なようです。

オリンパス株式会社が運営する「おなかの健康ドットコム」というサイトに症状についての詳しい解説がありました。こちらをご覧いただくと分かりやすいと思います。

ちなみにヘルニアと聞けば、腰痛の「椎間板ヘルニア」という言葉をイメージされるかもしれませんが、「ヘルニア」というのは要は本来あるべき場所から飛び出した状態を指す言葉のようです。

手術前日から入院スタート

入院は2泊3日となります。

病院側からも指示があり、次のような持ち物を持って行きました。

  • タオル類
  • 着替え
  • マスク
  • 歯ブラシ
  • コップ
  • お箸、スプーン、フォーク
  • ティッシュペーパー1箱
  • 洗濯物用の袋
  • 食器用洗剤、スポンジ
  • おもちゃ

朝の9時に病院に着いて、子供は手術に向けた血液検査。

お昼前くらいに病棟に移動して、入院生活(といっても2泊3日)を過ごすことになるベッドに移動します。

費用の負担も考え、個室ではなく大部屋を選びました。
今はコロナの影響も心配でしたが、付き添いの親が長く滞在は出来ないようになっているので、そちらでも良いかということで。

経験したことのない病院の雰囲気に不安になり泣き出す息子でしたが、昼食が運ばれてきて機嫌がコロっと直った様子。笑

ちなみに、入院に際し、おもちゃを2つまで持たせることが出来ます。とはいえ、個数が多少オーバーする分には問題ないようでした。

ひとまずは動画コンテンツが観られるタブレットと、最近ハマっている虫のフィギュアを少々。
中にはスイッチとかのゲームを持ってくる子供もいるようですが、病室内でのソフトの貸し借りは禁止とのことでした。
病室の子供たち同士が勝手に貸し借りしていても親は分からないですし、後々トラブルにもなりかねませんもんね。

ちなみに今回お世話になった病院は、子供の預かりが可能なので、親が子供の病室に泊まり込む必要が無いんです。
子供には可哀そうだと思うものの、親が帰宅できるというのは一方ではありがたいことです。

先生が来られて手術の説明と、全身麻酔に関する同意書を渡されました。

ここで看護師さんが、子供に数種類の動物の絵が描かれたカードから好きな1種類を選ばせていました。
「じゃあ明日この動物さん探しに行こうね!」ということになったのですが、これは手術室に向かう道のりで不安にならないよう、自分が選んだものと同じ絵柄の動物カードが手術室に置かれていて、その動物を探しに行く、という話で手術室に向かうための工夫なんですね。

あと、麻酔の際にマスクをして麻酔のガスを取り込みますが、ここでも子供が不安にならないよう、いくつかの香りが用意されていて、その中から選べるようになっていました。
うちの息子は「グレープの香り」を選んだようです。
詳細は分かりませんでしたが、麻酔のガス自体にその香りが付いているというよりは、マスクのどこかに香料の入ったジェルでも塗るんでしょうかね。

そうか、小児病棟って子供のために色々と考えてくれてるんだなと感心しました。

昼食が終わり、「明日また来るね」と子供を残して病室をあとにします。
案の定、お別れの時には泣き叫んでいましたが、仕方ありません。

あとで聞いた話では、夜ご飯もしっかりと食べたようです。笑

手術当日

朝の8時半に病院に向かいました。

手術当日のため、朝から息子は絶食です。
とはいえ、一晩親と離れて慣れない環境で過ごしており、食欲はそもそも無かったかもしれません。

朝一でまず浣腸を行い、腸の中を空っぽにしたそうです。

そして9時、昨日の説明通り動物を探しに手術室へと旅立っていきました。

手術は全身麻酔をした後に、おへそのあたりと、股の上あたりに2か所、4mm程度の穴を開け、そこから腹腔鏡を通すとのことでした。

息子の鼠経ヘルニアは、精巣が通る管が開いており、そこに腸が入り込んでしまうという症状だったため、手術ではこの管の入り口を糸のようなもので縛り、腸が落ち込まないようにするというもの。

1時間と少しで手術が終わり、息子が病室に帰ってきました。

今回症状が出たのは片方の精巣の管でしたが、「せっかく腹腔鏡を通すのでもう一方の管の方も見ておきます。」とのことでした。
結局診てもらうとそちらの管も同じように入口が開いていたため、今回の手術で一緒に閉じてもらえたようです。

麻酔がまだ抜けていないのと、手には点滴の針が付いたままなので、訳が分からないという感じの息子は大暴れ。
「ほとんどのお子さんは麻酔の影響もあって動いたりしないんですけど、元気ですね。」とのこと。何かすみません。

疲れたのか、病室のベッドに戻ってきてすぐに寝てしまいました。

そしてまたお別れの時間。

お昼は軽食が出たようです。

退院の日

朝の9時半に迎えに行き、今後の説明を受け、朝ご飯を食べ終えた息子と帰宅。

お腹には数か所、腹腔鏡を通したあとの穴をふさぐように脱脂綿のようなものが、防水テープで張り付けられていました。

普通に運動やシャワーはしても大丈夫なようです。
ただし、このテープだけは剥がさないように、とのこと。
もし剥がれた場合には市販のもので貼っておかないといけません。

次回はまた数日後に経過観察です。

帰宅後、息子を「よく頑張った」と抱きしめてあげました。

ちなみに、今回の入院で掛かった費用は計60,000円ほどだったようですが、自費の負担はわずか1,000円で済みました。

今回お世話になった病院

小児外科の先生も大変丁寧で優しく、安心できる病院でした。
夜間の救急でも診てもらえるので、通院可能なエリアにお住まいの方にはお勧めです。

淀川キリスト教病院
〒533-0024 大阪府大阪市東淀川区柴島1丁目7−50
電話: 0120-364-489

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