カングーのカスタムを色々と考えていると行き当たる問題の一つに、天井部分の有効活用が挙げられます。
2列目のシート以降の天井の空間に、例えば何か物を収納出来たり吊り下げたりするようなギミックが設置できないかと。
調べていると、2代目のカングー(通称デカングー)には、天井部分の内張りの中に「隠しボルト穴」があるという記事を発見。
自分たちが乗っているカングーもそのモデルに該当するようだったので、実際にやってみました。
隠しボルト穴の位置
まずは隠しボルト穴の位置の把握から。
下記の写真のピンクの矢印あたりにあります。
正確な位置はこちら。
Cピラーのあたりで内張りの継ぎ目があるので、ここから左に14cm。
そして、内張りの下辺から12cm上がったところの位置になります。
あらかじめ14cm×12cmの紙を作成し、内張りの隅に当てると位置が簡単に分かります。
千枚通しで内張りに穴を開ける
先ほどの用紙をマスキングテープで固定し、その角の位置に千枚通しなどを使って穴を開けます。
後に設置するアイボルトは8mmの径なので、千枚通しで開く穴では小さすぎるため、電動ドリルを使用して穴を広げました。
ここは8mmの穴が開けられるのであれば手段は何でも良いと思います。(プラスドライバーとか)
アイボルトの設置
準備したアイボルトはこちら。
思った以上に内張りの内部は奥行きがあるようで、このアイボルトはねじ部分が80mmありますが、これがしっかりとすべて入っていきます。
アイボルトにナットとワッシャーが付属しており、始めはナットもワッシャーも付けずにアイボルト本体だけを取り付けてみたのですが、始めに開けた穴がボルト周辺から見えて少し不細工だったので、ナットだけは付けることにしました。
設置した様子がこちら。
下記の写真のピンクの矢印の辺りから内張りの中に強引に指を入れて、内張りを浮かして内部を見てみると、ボルト穴の位置が確認出来ます。
アイボルトを差し込んでいく際の位置確認をせずに勘で作業をすると時間が掛かってしまいますので、実際にどの穴にどういった角度でボルトを入れていくのか、見ながらやる方が確実です。
ちなみに隠しボルト穴ですが、何かのパーツを取り付けるための台座のような大きめの金具に開けられています。内張りを浮かした際にこの金具(パーツ)を探してください。
なお、内張りの中に強引に指を入れて浮かせると、内張りの裾部分が外に飛び出した状態になります。
ある程度は指で押し込めば元に戻りますが、入れにくい場合などには下記のような樹脂製の内張り剥がしを使用すれば入れ込むことが可能です。
カングーのカスタムで使用機会もあるので、一つは持っておきたいアイテムですね。価格も安価です。
ちなみに、カングーのモデルによってはこの隠しボルト穴が無いものもあるようなので、予めこの方法で確認してから作業を行う方が無難です。(気持ちが先行して、先に穴だけ開けてしまわないように!)
反対側も同じ作業を行い、完成です。
作業時間は約30分でした。
今回のカスタムは、全体の構想の一部。
ちょっと考えている続きのカスタムがあるので、また実施出来ればご紹介します。